キリンホールディングス
キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部は、ヘルスサイエンス事業の全体を統括するヘルスサイエンス事業本部の下で、パートナー企業へのスペシャリティ素材の販売などを行うBtoB事業と、サプリメントの通信販売事業などを行うBtoC事業を行っています。
2023年6月5日
2022年振り返り
- ⽇本ではここ数年、健康食品市場の成⻑は限定的で、新型コロナウイルス感染拡⼤に伴い一時的に拡⼤した免疫市場も2022年は前年から縮⼩しました。しかし、長期的には高齢化の拡大や、社会保障費の増加などの社会課題がさらに顕在化することにより市場拡大の機会があると考えられます。また、世界的には、健康⾷品市場は拡⼤傾向が続いています。
- 2022年はヘルスサイエンス事業本部を立ち上げ、体制を一新しました。ヘルスサイエンス領域の中⻑期戦略⽴案および各社への戦略落とし込み、モニタリングを実⾏しました。また、キリンビバレッジや協和キリンとの連携や、M&Aの検討、組織能⼒向上に取り組みました。
- キリンホールディングス直下で管轄する、プラズマ乳酸菌のBtoB、BtoC事業は、「免疫ケア」の習慣化を⽬指した取り組みを展開。プラズマ乳酸菌関連商品の売上は前年⽐140%と好調に推移しました。
2023年取り組み
- BtoBにおいては、プラズマ乳酸菌の導出先であるパートナー企業との連携を強化し、ラインアップをさらに充実させていくことで、⽣活におけるあらゆるシーンで免疫ケアができる環境をつくります。
- BtoCにおいては、グループの一貫した戦略実⾏のため、キリンビバレッジなど事業会社と共通の複数年先を見据えたプランの策定を行い、計画的なマーケティング活動を実⾏します。さらに、学術情報の開発を継続し、機能認知の向上につなげていきます。
- 自社BtoCだけでなく、BtoB事業のパートナー企業も巻き込むことで素材の価値向上を図る「BtoB/BtoC連動モデル」の取り組みをさらに進めることで、免疫ケア習慣を浸透させ、市場を⼤きく拡⼤します。
- 自社のDtoCチャネルにおいて⾼付加価値サプリメントのラインアップを拡充していきます。
- 長期的な視点から、スペシャリティ素材のパイプライン充実は、必要不可欠です。そのため、2023年4月にヘルスサイエンス事業本部内にヘルスサイエンス研究所を設立し、事業と研究開発部門を連動させながら新たな素材研究や開発にさらに注力していきます。
「キリン iMUSE 免疫ケア‧良眠プラス」
「キリン iMUSE 免疫ケア‧内臓脂肪ダウン」を発売
「免疫」は健康の⼟台として⾮常に重要な役割を担っているものの、効果実感が乏しいことや、「睡眠」や「肥満」といった個別の健康課題とは異なり、ニーズが顕在化しにくいという課題を抱えていました。特に健康意識が低い⽅に顕著な傾向があり、免疫ケアが必要な方々にどのようにアプローチすればニーズを喚起できるのかが、免疫ケアを⽇本の健康習慣として定着させていくための大きなテーマでした。
そこで、顕在化したニーズである「睡眠」「内臓脂肪」という健康課題と、免疫ケア習慣化の両⽴を⽬指した商品として「キリン iMUSE 免疫ケア‧良眠プラス」「キリン iMUSE 免疫ケア‧内臓脂肪ダウン」を発売しました。
実は、「睡眠」「内臓脂肪」は免疫低下リスクの要因にもなっています。私たちは、ダブルケアの重要性を啓発することで、免疫ケアの必要性を多くのお客様に理解いただくことを⽬指しました。その結果、お客様から高い評価をいただくとともに、トライアル購⼊を獲得することができ「キリン iMUSE免疫ケア‧良眠プラス」は2022年の⽬標⽐で約170%、「キリン iMUSE免疫ケア‧内臓脂肪ダウン」は⽬標⽐約230%の売り上げを達成しました。当社が⽬指す免疫ケア習慣化に向けた裾野の拡⼤に貢献できたと実感しています。