小岩井乳業

小岩井乳業は、明治24年の創業以来、岩手山南麓の不毛の原野を緑豊かな環境へ地道に開墾し、わが国の畜産や乳製品のパイオニアとして歩んできた「小岩井農場」を原点とした企業です。120余年にわたる先人たちの不屈のチャレンジ精神と環境との共生の中で培われてきた誠実な取り組みを大切にし、丁寧なものづくりを通じた安全・安心で価値ある商品をお届けします。「小岩井ならではの価値」を追求し、お客様との絆を育みながら、当社ならではの創造的で魅力的な価値ある商品を提案し、より多くのお客様の「おいしい」「うれしい」の期待にお応えすることで、豊かな食生活に貢献します。

2023年6月5日

  • 収益基盤固めと人財育成に取り組み、 小岩井ブランドの価値をさらに高める

  • 収益基盤固めと人財育成に取り組み、 小岩井ブランドの価値をさらに高める

お客様接点の拡大に向けては、これまでと変わらず小岩井ブランドの商品価値を正しく伝え、ブランド価値を向上し続けることが必要です。これからも、小岩井ブランドの価値イメージと体験(喫食)機会を増やし間口拡大に努めることで、収益改善を図っていきます。

  • 図:小岩井ブランドのもつ価値の訴求を継続し、ブランド力を向上

  • 図:小岩井ブランドのもつ価値の訴求を継続し、ブランド力を向上

2022年振り返り
  • 発酵乳(ヨーグルト)、乳製品(バター、マーガリン、チーズ)ともに市場は微減だった中で、小岩井ブランドの育成に取り組み、主力の「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト」シリーズ、「小岩井 マーガリン」2品が堅調に推移しました。
  • 「小岩井 iMUSE(イミューズ)ヨーグルト」シリーズが前年比約4割増と大幅に増加しました。
  • 原材料や包装材価格、物流、エネルギーコストの上昇があったものの、機敏に価格改定も実行し増収を達成しました。
2023年取り組み
  • 小岩井農場を原点に、長年培った乳の恵みを生かした確かなものづくりで、小岩井乳業ならではのおいしさと健康で楽しい時間をお客様にご提供し続けるため、小岩井ブランド価値向上と、それを支える人財育成に積極的に取り組みます。
  • 発酵乳(ヨーグルト)の再成長と、乳製品(バター、マーガリン、チーズ)の収益性改善に努めます。
  • 発酵乳では、商品のおいしさ、機能、品質の高さを訴求し、喫食体験を増やすことで、新たな顧客ならびにコアユーザーの拡大を目指します。
  • 主力の「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト」では、フルーツとの食べ合わせ提案なども実施。また、「小岩井 生乳だけでつくったおいしい脂肪0(ゼロ)ヨーグルト」は、より酸味を抑えたおいしい味覚にリニューアルを実施。キリンホールディングスの独自素材であるプラズマ乳酸菌を1,000億個含有した「小岩井 iMUSE(イミューズ)ヨーグルト」シリーズでは、「小岩井 iMUSE(イミューズ)ヨーグルト砂糖不使用」を新発売し、「甘さ控えめ」「低脂肪」「砂糖不使用」と3つのラインアップを揃えます。
  • キリングループ全体のプラズマ乳酸菌事業はBtoC事業に加えて、BtoB事業としての素材販売も好調に推移しており、菌体の需要が拡大しています。そこで、小岩井乳業の東京⼯場ではプラズマ乳酸菌の新ラインを稼働することで、菌体の製造能⼒を倍増します。
  • 乳製品群ではマーガリン群をリニューアルし、販売を強化していきます。
  • 人財育成・成長については、各部門に必要なスキルの可視化と計画的な人財育成を進め、従業員が生き生きと働ける組織づくりに引き続き注力します。

「小岩井 生乳100%ヨーグルト」をはじめとした商品の価値提案

  • 写真:小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト

  • 写真:小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト

  • 小岩井乳業 首都圏支店 販売推進第二部 青木 祥平 小岩井乳業 首都圏支店 営業企画部 三善 大地 小岩井乳業 首都圏支店 営業企画部 塚脇 優  小岩井乳業 首都圏支店 営業企画部 髙橋 沙季

  • 小岩井乳業 首都圏支店 販売推進第二部 青木 祥平 小岩井乳業 首都圏支店 営業企画部 三善 大地 小岩井乳業 首都圏支店 営業企画部 塚脇 優  小岩井乳業 首都圏支店 営業企画部 髙橋 沙季

お客様の購買に価格が影響するのは間違いなく、値上げをすれば一般的に需要は減ります。昨今の消費者物価の上昇は、結果として、ブランド力の重要度が増したともいえます。

そのような厳しい市場環境の中、今まで「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト」をご購入いただいたお客様も、値上げによって購買しなくなる、あるいは購買頻度が下がる方が一定程度発生することを想定しました。そのため、価格政策だけに頼らず、一人でも多くのお客様に「おいしさ」を実感いただき、多少価格が高くてもその価値を認めていただける施策を実施しました。

一つは、お客様においしさを実感いただくためのサンプリング活動による喫食体験の創出です。実現可能なスーパーの店頭でサンプリングを実施し、当社ヨーグルトの「酸味の少なさ、ミルク感、なめらかさ」、そのおいしさを実感いただきました。おいしさは言葉では伝わりにくいので、やはり食べてもらうこと(喫食体験)が重要と考えています。

もう一つは、店頭やオウンドメディアでのレシピ提案の強化です。新型コロナウイルス感染拡大以降のヨーグルトを食材として使用する機運の高まりに合わせ、店頭POP、当社ホームページ、インスタグラムでの提案訴求を強化しました。ホームページにおけるレシピや商品に対し、お客様がコメントをより投稿しやすく、閲覧しやすくできるよう改善しました。

値上げによって一時的に離れてしまうお客様、あるいはまだこの商品を口にしたことがないお客様にも、当商品のおいしさを実感いただくことで、購買意欲を喚起していきます。私たちは、生乳100%のおいしさ、機能がもたらす価値を通じて、お客様の心と体の健康に貢献するとともに、売り上げ拡大を目指します。