バリューチェーン上流

バリューチェーン全体の温室効果ガス排出量をネットゼロにします

紅茶農園での対応

シナリオ分析においても、気候変動の影響で多くの原料農産物生産地・地域で、水リスクや水ストレスが高まることが把握できています。スリランカの紅茶農園は、近年気候変動の影響で雨季には従来にない大雨が降ることが増え、紅茶葉の重要な産地であるウバ地域でも地滑りが発生し多くの人命も失われています。レインフォレスト・アライアンス認証のトレーニングでは、雨による浸食で肥沃な土壌の流出を防ぐために、斜面に根が深く生えて地を這う草を植えることを指導します。これは、大雨による地滑りなどの災害の防止につながるといった、気候変動問題への対応になっています。

PETボトル内製化

キリンビバレッジは、1997年にナガノトマト(現・信州ビバレッジ)へ日本初のインラインペットブロー無菌充填機を導入し、さらに2000年には湘南工場へ高速インラインペットブロー無菌充填機を導入しています。以前は、空のPETボトルを容器メーカーから購入して搬送し、工場でその中に飲料を充填して製品を製造していましたが、インラインブロー無菌充填機は、工場の製造工程内でプリフォームと呼ばれる素材からPETボトル容器を成型し、無菌状態で充填までを行います。空のPETボトルを搬送する時に比べて、トラックが一度に運べる量が増え、CO2排出量を大幅に削減できます。さらに2003年には、業界に先駆けてキリンディスティラリーの飲料製造ラインへプリフォーム成形機を導入し、プリフォームの搬送も不要としました。

輸入ワイン国内ボトリング

メルシャンは、輸入ワインの一部において、輸入先で酸素透過性の低い24kL(750mlびん換算で約32,000本分)の大容量の専用バッグにワインを詰めて、これを海上輸送し、日本国内の工場でボトリングを行っています。国内でボトルに詰めるため自社の工場内でのCO2排出量は増えてしまいますが、重いボトルを海上輸送する必要がなくなるため、ボトルに詰めた状態で輸入する場合と比べて海上輸送時のCO2排出量を約6割削減することができます。さらに日本でボトリングすることで、エコロジーボトル(再生ガラスが90%以上使用されているもの)や、軽量ボトル、PETボトルを使用することも可能となり、資源の有効活用になるとともに、バリューチェーン全体でCO2排出量を大きく削減することができます。

  • 大容量専用バッグ