持続可能な水資源の利用自社拠点の水源保全活動

水源の森保全活動

工場の水源地を守る活動である「水源の森活動」は、1999年に業界に先駆けてキリンビール横浜工場の水源地である神奈川県丹沢地区の森から始まり、現在も全国11カ所で取り組んでいます。水源地の森林を管理する自治体や関係先との中長期の協定をベースとして、植樹、下草刈りや枝打ち、間伐などを進め、現在では多くの森が明るく茂る森になってきています。一部の場所では、希望するお客様にも活動に参加していただいています。
2019年は1,192人が参加して合計15回の活動を行いましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年以降ほとんどの場所で活動を中止しています。キリンディスティラリーの水源地であるキリン富士山麓水源の森では2020年末に、富士山特有のスコリア質地形が崩れ、倒木なども散見されたため、2021年に特定非営利活動法人 土に還る木森づくりの会、静岡県、御殿場市とキリンディスティラリーの4社で、新たに「しずおか未来の森サポーター協定」を締結し、水源の森に加え周辺の高根再生の森を含めた計約2.7haの森づくりを開始しています。2021年は、70人の従業員による植樹や、御殿場特別支援学校中学部11名による植樹・森林環境教育を行っています。
協和発酵バイオ山口事業所では、取水先の利水関係協議会の森林保全活動に社員8名が参加するなどコロナ禍でもできる活動を行っています。

  • キリン富士山麓水源の森での水源の森活動

  • 図:全国のキリン水源の森

<ステークホルダーの声>
「森づくり」は苗の植栽、下草刈り、除伐、間伐、更新伐等の森林整備活動を進めることで水を蓄え、土砂の流出を防ぎ、二酸化炭素を吸収し、気候変動の緩和策として貢献しています。キリン富士山麓水源の森では令和3年にキリンディスティラリー株式会社、特定非営利活動法人 土に還る木森づくりの会、御殿場市、静岡県とで「しずおか未来の森サポーター協定」を結び、行政の支援を受けて未来の世代へ人々の想いと豊かな自然環境を伝達していく森づくりを進めています。(特定非営利活動法人 土に還る木森づくりの会)

地下水涵養のための草原保全活動

「『世界文化遺産』を目指す阿蘇エリア草原再生プロジェクト」では、阿蘇の草原景観保全に向けた「野焼き再開支援」を実施しています。この活動は、熊本地震の創造的復興に向けて、2018年に熊本県、日本財団、キリングループにより締結された「復興応援 キリン絆プロジェクト」に関する包括支援協定に基づく支援の1つです。豊富な地下水を涵養する阿蘇の広大な草原を守ることは、メルシャン八代工場の原料として使用する水を守ることにつながります。2021年には、八代工場から6人がこの活動に参加しました。2021年は、事前に野焼きエリアの周辺を刈り取る「輪地切り」、数日後に刈った草を焼く「輪地焼き」を行い、火を制御する防火帯をつくりました。草原の維持は、草原に適応した希少植物の生存にとっても大切になっています。

  • 輪地切り

  • 輪地焼き

※ 上記情報は「キリングループ環境報告書2022」の開示内容を転載したものであり2022年6月末現在の情報です。