3.4 容器包装の取り組みリサイクル

PETボトルのリサイクル

キリングループは、PETボトルリサイクル推進協議会の一員として、PETボトルのリサイクルを推進しています。PETボトルリサイクル推進協議会の第4次自主行動計画(2021~2025年度)では、リサイクル率85%以上(基準年度2004年度)の目標に向けて取り組んでいます。
2021年7月からは、独自開発したボトル回収機を使ったコンビニエンスストア店頭での使用済みPETボトル回収試験を開始しています。

PETボトルのリサイクルの流れ

  • 図:PETボトルのリサイクルの流れ

缶のリサイクル

キリングループは、再生地金の比率の高いアルミ缶の採用を進めています。アルミ缶リサイクル協会に加入するとともに、飲み終わったアルミ缶の回収支援も行い、空き缶のリサイクルを推進しています。
ビール工場で廃棄処理となった空きアルミ缶は、缶メーカーで再生され、100%ビール用アルミ缶として活用されています。

CAN to CANの流れ

  • 図:CAN to CANの流れ

びんのリサイクル

古くなってリターナブルびんとして再使用できなくなったビールびんや、一度だけ使用されるワンウェイびんは、カレットになって再び主にびんの原料となります。
ガラスびんに再利用しづらい色びんのカレットの活用も推進し、タイル、ブロックなどの建築材料や道路舗装材などの「その他の用途」にも再利用先を広げています。

ライオンのサーキュラーエコノミー実現への取り組み

ライオンは「Sustainable Packaging Stratery」で、バリューチェーンで使用される材料の循環性をどのように向上させていくかを定めました。この戦略の一環として、以下の3つの段階のアクションを通じて、パッケージの再生材含有量を増やすことに注力しています。

  1. 品質や安全性を保ちつつ、既存の素材のリサイクル率を最大限に高めることを目指す
  2. 包装材のリサイクル率を高めることができない場合は、代替材料を評価する
  3. クリーンで高品質なリサイクル素材を確実に回収するために、回収スキームを支援する。回収した素材は、地元のサプライヤーに販売し同等以上の価値をもつ製品にリサイクルする

Australian Packaging Covenant Organisation(APCO)の2025年目標に沿い、

  1. 2025年までにリサイクル率を50%以上にする
  2. 2025年までにライオンの包装材の100%を再利用可能、リサイクル可能または堆肥化可能にするという高い目標も設定しました。
  • 外装のプラスチック袋をなくした飲料ボトル用ラベル資材

オーストラリアの容器デポジット制度とライオンの役割

オーストラリアでは、8つの州のうち6つの州で容器デポジット制度が運用されており、残りの州(ビクトリア州とタスマニア州)でも2022または2023年に実施される予定です。
ライオンは、南オーストラリア州とノーザンテリトリーの回収コーディネーターであるMarine Stores社の株式の過半数を保有し、オーストラリアの容器デポジット制度において積極的な役割を果たしています。ニューサウスウェールズ州の容器デポジット制度Exchange for Change(EfC)のコーディネートを行うジョイントベンチャーに参加しています。クイーンズランド州と西オーストラリア州では、ライオンは、制度を管理・運営する生産者責任団体に任命されたContainer Exchange(QLD)Limited(CoEx)とWA Return Recycle RenewLimited(WARRRL)のメンバーでもあります。
ニューサウスウェールズ州では、容器デポジット制度が導入されてからわずか3年余りで、50億本以上のボトルや缶が返却されました。ニューサウスウェールズ州では、1日あたり平均700万個の飲料容器が返却されています。現在、州内には628カ所の返却サイトが運営されています。
クイーンズランド州の容器返却制度は、制度開始から2年余りで約30億本の容器が返却され、311カ所の返却ポイントが運営されています。
西オーストラリア州の容器デポジット制度は、2020年10月1日に開始されました。すでに2億個以上の容器が返却されており、現在までに最も成功した立ち上げとなっています。
南オーストラリア州のスキームは、40年以上にわたって運営されており、現在、販売された飲料容器の返却率は約76.9%と報告されています。2021年、南オーストラリア州政府は、このスキームを近代化し、返却率をさらに高めることを検討しています。ライオンは、政府と協力して改善策の策定と実施を支援しています。オーストラリア首都特別地域では、2017年12月に開始したスキームの運用により、1億5,000万個以上の容器が返却され、リサイクルされています。
ノーザンテリトリーのスキームでは、2020年に販売された容器の80%を回収することを目標に運用を続けています。
ニュージーランドは、飲料容器の埋め立て廃棄から脱却するために容器返却スキームを全土で導入することを検討していることを発表しました。スキームの設計は、2021年に最終決定される予定です。