キリンの環境ビジョン

目指すは「ポジティブインパクト」

お客様をはじめ広くステークホルダーと協働し、自然と人にポジティブな影響を創出することで、こころ豊かな社会と地球を次世代につなげます

キリングループは、2013年に地球環境の課題認識を発展させ、2050年を見据えた長期戦略「キリングループ 長期環境ビジョン」を策定し、その実現に向けて事業を展開してきました。しかし、パリ協定を起点に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)※」などの国際的なイニシアティブが数多く立ち上がり、また、プラスチックによる海洋汚染が世界的な問題として議論されるなど、環境に対する世界の動向は大きく変わってきています。さらに、企業が行う環境に対する取り組みについても、自社で完結するものから、社会全体へポジティブな影響を与えられるものへと変化してきています。
こうした中、キリングループでは従来の環境ビジョンを見直し、社会と企業のレジリエンス強化へ向けた新たなビジョン「キリングループ環境ビジョン2050」を策定しました。
キリンが目指すのは、ネガティブインパクトを最小化しニュートラルにすることにとどまらず、自社の枠組みを超えて社会にポジティブなインパクトを与えること。
わたしたちはこの新しいビジョンの下、バリューチェーンから社会全体に対象を拡大し、これからの世代を担う若者をはじめとする社会とともに、こころ豊かな地球を次世代につなげていきます。

  • TCFD:気候関連財務情報開示タスクフォース。金融安定理事会(FSB)が2015年に設立したタスクフォース(特別チーム)で、企業などに気候変 動が事業に与える影響について情報開示することを提言しています。キリンホールディングスは、日本の食品会社として初めてTCFD提言への賛同 を表明し、積極的な開示を行っています。

コミットメントと実現するための取り組み

生物資源

持続可能な原料農産物の育種・展開および調達を行います

  • FSC®、RSPO、レインフォレスト・アライアンスなどの認証スキームに合致した原料農産物を調達します
  • 地球温暖化に適応した原料農産物を育種し、原料生産地に展開します
  • 製品廃棄の削減や再資源化を推進し、生産活動によって発生するフードウェイストをゼロにします

農園に寄り添い原料生産地を持続可能にします

  • レインフォレスト・アライアンスなど持続可能な認証の取得支援を拡大し、生産地域における環境課題などを解決します
  • 持続可能な農業による豊かな生物多様性への貢献を調査・研究し、原料生産地に展開します

水資源

原料として使用する水を持続可能な状態にします

  • グループ拠点における水使用量の削減を継続します
  • 日本国内の水源の森活動をさらに推進します

事業拠点の流域特性に応じた水の課題を解決します

  • サプライチェーンの強化・効率化により水災害時のリスクを最小化します
  • 原料生産地で水源地保全活動および水を大切にする教育を実施し、バリューチェーンにおける水の課題を解決します

容器包装

持続可能な容器包装を開発し普及します

  • リサイクル材やバイオマスなどを使用した、持続可能な容器包装にします
  • 新容器・サービスの開発を目指します

容器包装の持続可能な資源循環システムを構築します

  • 日本国内のリサイクルシステム構築を牽引します
  • 事業展開地域の資源回収やリサイクルインフラ整備に貢献します

気候変動

バリューチェーン全体の温室効果ガス排出量をネットゼロにします

  • 早期にRE100を達成するとともに、自社の使用エネルギーを100%再生可能エネルギー起源にします
  • バリューチェーン全体の炭素排出量をネットゼロにします

脱炭素社会構築に向けリードしていきます

  • お客様をはじめとしたステークホルダーと共に、脱炭素社会に寄与するビジネスモデルを構築します
  • 気候変動を緩和する研究を助成し、責任ある再生可能エネルギーを社会に広げます

パートナーシップ

生産地

スリランカ・フレンドシップ・プロジェクト

紅茶葉生産地スリランカでは、持続可能な農園認証制度レインフォレスト・アライアンス認証の取得支援を行っています。資金提供だけではなく、担当者が毎年現地を訪問し、各農園やトレーニングの進捗状況を確認して現地と意見交換を行っています。2018年からは、大農園のトレーニングに加えて、その周辺の10000の小農園についても認証取得支援を開始しています。

長野県上田市ブドウ畑

遊休農地を元の地形や景観に配慮しながらブドウ畑として造成した長野県上田市丸子地区陣馬台地にあるメルシャンの自社管理畑である椀子(マリコ)ヴィンヤードでは、2014年から生態系調査を行い、垣根栽培のブドウ畑が多様な生きものを育む草原としての機能を持つことを明らかにしてきました。さらに畑の中で希少種の再生活動も開始しています。

岩手県遠野市ホップ畑

日本産ホップの約70%を使用しているキリンは、契約栽培で50年以上の関係がある岩手県遠野市と協働で、遠野のホップの認知度向上の取り組みを行ってきました。さらに、遠野市ホップ畑の生物多様性調査で、ホップ畑が里地里山へ寄与していることを明らかにすることで、国産ホップの価値化、生産の維持、および遠野の活性化に寄与していきます。

サプライヤー

持続可能な調達

2017年に制定した「キリングループ持続可能な調達ポリシー」のもと、サプライヤーやその他のステークホルダーと協働して実現に向けて取り組んでいます。

NGO

FSCジャパン

キリングループの紙製容器包装を2020年末までにFSC®認証紙100%へ切り替えたり、事務用紙にFSC認証紙を採用する取り組みなどについて協力をいただいています。

レインフォレスト・アライアンス

スリランカの紅茶農園に対するレインフォレスト・アライアンス認証取得支援プロジェクトで協力をいただいています。

WWF ジャパン

「キリングループ長期環境ビジョン」の重点テーマである生物資源において「キリングループ持続可能な生物資源調達ガイドライン」と「行動計画」の策定と実行に協力をいただいています。

企業間

レインフォレスト・アライアンスコンソーシアム

持続可能な農業の推進を目指すレインフォレスト・アライアンスとその認証商品を取り扱う企業6社が設立した「レインフォレスト・アライアンス コンソーシアム」に設立メンバーとして参画し、レインフォレスト・アライアンス認証の普及と持続可能な農作物を使った商品の継続的提供を目指して取り組みを進めています。持続可能な農業の推進を目指すレインフォレスト・アライアンスとその認証商品を取り扱う企業6社が設立した「レインフォレスト・アライアンス コンソーシアム」に設立メンバーとして参画し、レインフォレスト・アライアンス認証の普及と持続可能な農作物を使った商品の継続的提供を目指して取り組みを進めています。

持続可能な紙利用のためのコンソーシアム

紙の利用について先進的な取り組みを行う企業5社とWWFジャパン、株式会社レスポンスアビリティが設立した「持続可能な紙利用のためのコンソーシアム」に設立メンバーとして参画し、持続可能な紙利用の社会全体への拡大、浸透を目指して取り組みを進めています。

エコ・ファースト

企業が環境大臣に対し、地球温暖化対策など、自らの環境保全に関する取り組みを約束する制度がエコ・ファーストです。キリンビールは製造業第1号として認定され、キリングループは認定企業で組織する「エコ・ファースト推進協議会」にも参加しています。

消費者

キリン・スクール・チャレンジ

「豊かな地球のめぐみを将来につないでいく」ために、どうすれば良いかを、若者たちと意見をたたかわせ、共に議論して作り上げ、さらに中高生が同世代に伝えていくワークショップであるキリン・スクール・チャレンジを2014年12月から開始しました。2019年末までに延べ940名を超える中高生が参加しました。

全国ユース環境ネットワーク

環境省と独立行政法人環境再生保全機構が主催する全国ユース環境ネットワークを支援しています。日頃から環境活動に取り組む活動事例を高校生が発表する全国大会に協賛すると共に、毎年高校生の会社訪問を受け入れています。

動画ライブラリー

キリングループの環境への取り組みを動画とスライドでご覧いただけます。

おいしいワイン造りに欠かせない自然環境 ~自然との共生~
シャトー・メルシャン 椀子ワイナリーの豊かな自然について紹介しています。
AUG 2020

日本ワインの挑戦 メルシャンの3つの共生 ~自然との共生・地域との共生・未来との共生~
メルシャンが取り組む、自然・地域・未来と共生するワインづくりの姿を紹介しています。
MAY 2020

キリンの環境への取り組み(スリランカ紅茶農園・インタビュー編)
支援先の紅茶農園のマネージャたちへのインタビューを紹介します。
APR, 2019

キリンの環境への取り組み(やさしいパッケージ篇)
パッケージから見たキリングループの環境の取り組みについて動画で紹介しています。
FEB, 2018

上田市椀子(マリコ)ヴィンヤード生態系調査
上田市で実施している「上田市椀子(マリコ)ヴィンヤード生態系調査」について動画で紹介しています。
DEC, 2016

遠野市ホップ畑生きもの調査
遠野市で実施している「遠野市ホップ畑生きもの調査」について動画で紹介しています。
NOV, 2016