食領域

キリングループは、1907年の創業より、100年以上にわたって酒類事業と飲料事業を展開し、成長を続けてきました。1990年代以降にはアジア‧オセアニアを中⼼にグローバル展開を加速させ、豪州のライオンや北米のフォアローゼズ・ディスティラリー、コーク・ノースイーストなどをグループに迎え入れ、多様なブランド展開を全世界で行っています。祖業であるビール事業を中⼼に、現在もグループの基盤となる事業領域の一つです。

2023年6月5日

プレミアム戦略と生産性の向上により、サステナブルな利益成長を実現

キリングループにおける主要な市場は、日本、オーストラリア、北米です。これらの市場はいずれも成熟市場であり、今後も急激な販売数量の成長は見込めません。従って、歴史や⽂化などにひも付くローカルなニーズを満たしながらも、グループ全体で「既存ブランドの成長」に加えて、「プレミアム戦略の推進」によるトップライン成長を目指します。また外部環境や組織の変化に対応した「⽣産性の向上」に取り組み、継続的な利益成長を実現します。

酒類事業においては、各領域で展開するクラフトビール事業の推進によるプレミアム化を目指します。まだカテゴリーとして拡大余地があるとみているクラフトビールでは、日本ではキリンビールが、オーストラリアおよび北米市場ではライオンが、クラフトビールのプラットフォーム構築推進を担います。成熟市場である北米においては、複数のブルワリーの統合によるシナジー効果を見据えたM&Aも検討していきます。

飲料事業においても課題は同じです。日本市場では健康にフォーカスし、付加価値の高いヘルスサイエンス領域の商品群を強化していくことで、利益率改善に努めます。北米では、ボトラービジネスを展開していますが、適切な価格戦略やプロモーション戦略によるマージンの改善を図ることで、高水準の利益率を保持していきます。

各社の方針と実績

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