ライオン
オーストラリアに本社を置くライオンは、設立以来1世紀以上にわたり、アルコール飲料とノンアルコール飲料の製造、マーケティング、販売、流通を手掛けています。ライオンは人々のつながりの中心にあるとの考えから、社会的責任をもって、人と人とを結び付けることを使命としています。2009年にはキリンホールディングスの傘下に入り、オーストラリア、ニュージーランド、米国とグローバルに展開しています。
2023年6月5日
ライオン社は、「XXXX(フォーエックス)」等重点ブランドへのマーケティング活動を強化します。
好調なクラフトビールでは、北米や豪州における事業基盤強化に注力します。また、事業運営モデルの変革により、コスト削減と持続的な成長を目指します。
2022年振り返り
- 豪州の酒類市場は、業務用市場が新型コロナウイルス感染拡大の影響から回復傾向にあった一方で、家庭用市場は軟調に推移しました。ライオンにおいても業務用はコロナ禍前の水準まで回復し、家庭用は主力ブランドの「フォーエックス」を中心としたマーケティング活動の強化により、前年並みとなりました。
- 2021年に取得したFermentum社の貢献により、クラフトビールカテゴリーも好調に推移しました。
- 北米においては、ニュー・ベルジャン・ブルーイング社の「Voodoo Ranger」ブランドの成長や、ベルズ・ブルワリー社の統合により、2桁成長を実現しました。
2023年取り組み
- ライオンは、「フォーエックス」や「Tooheys」、「Hahn」などの注力ブランドへのマーケティング活動を強化し、トップライン成長を目指します。
- 好調なクラフトビールでは、豪州や米国における製造ラインの拡充など基盤強化を図りながら、成長を目指します。
- 効率性・柔軟性の向上による顧客サービス改善とコスト削減を行うとともに、酒類事業に適したコーポレート機能になるための本社機能の最適化を行うことで、持続的な成長を目指します。
2021年11月より連結化された
Fermentumのクラフトビールブランド「Stone & Wood」の拡売
ライオンは、⼤⼿メーカーながらクラフトブルワリーの創業者精神をリスペクトし、ブランドイメージを⾼く保ちながらスケールアップすることでクラフト市場をけん引してきました。その考え⽅がオーストラリア1位の独⽴系クラフトブルワリー「Fermentum」の共感を得たことに加え、ビジネスやビール醸造に対する共通する価値観も多く、⾼い相乗効果が⾒込まれると判断し、2021年11⽉にFermentumを連結化しました。2022年、ライオンはFermentumとの統合を成し遂げ、家庭⽤市場が軟調に推移する中、当初⾒込んでいた計画を達成しました。主⼒ブランドであるStone & Woodは、ライオングループの主⼒商品として、豪州市場での成長が期待されています。