ヘルスサイエンス領域

キリングループは、ビール事業で培った発酵‧バイオテクノロジーを発展させ、微⽣物や植物の研究を⻑年進めてきました。その結果、健康課題の解決に貢献できる多くの素材を発⾒、開発することに成功しました。

より多くのお客様に、エビデンスのある価値の高い素材を届け、健康課題の解決に貢献するとともに、事業の成⻑を実現するために2019年にヘルスサイエンス領域を立ち上げました。

大きな社会課題ということもあり、健康領域には各社が参⼊しており、市場は国内外で拡⼤が続いています。また、スタートアップ、⼤⼿企業の参⼊などによる技術⾰新も目覚ましく、環境変化のスピードが⾮常に速い市場です。

キリングループの強みは発酵‧バイオテクノロジーによる機能性素材開発と、⾷領域の知⾒を活⽤した⼯業化技術、さらに国内における幅広い顧客接点であり、BtoBとBtoCを組み合わせた「BtoB/BtoC連動モデル」という独⾃の事業モデル構築によって、持続的な成⻑の実現を⽬指します。

  • BtoCビジネスで自社商品を販売することで得られる知見を活用し、素材販売にとどまらない新たなBtoBビジネスを展開する、両ビジネスが連動したビジネスモデル

2023年6月5日

「スペシャリティ素材」の成⻑を通して、お客様の健康課題を解決し、
「⼈⽣100年時代の健幸ライフスタイルパートナー」を⽬指す

「スペシャリティ素材」の成⻑を通して、お客様の健康課題を解決し、「⼈⽣100年時代の健幸ライフスタイルパートナー」を⽬指す

キリングループの保有素材や、発酵という⽣物の⼒を活⽤した技術を基盤としていることを踏まえ、個別の健康課題への対処だけではなく、「⼟台の健康」である⼈間が元来もっている⼒にもアプローチすることで、お客様の健康により効果的に貢献していきます。

キリングループ2022年-2024年中期経営計画(2022年中計)においては、BtoBとBtoCを連携させた免疫分野の成⻑、BtoB事業の再⽣と⾼収益化への基盤づくり、BtoCでの顧客接点拡⼤(キリンビバレッジなどの既存事業)、M&A活⽤の検討に取り組んでいます。同時に、戦略実現のための⼈財戦略を策定し、組織能⼒の向上を図ります。

2022年はプラズマ乳酸菌関連商品の好調により、年初計画には若干未達となったものの、対前年増収の売上収益1,036億円となりました。

2023年は、引き続き国内での確実な売上成⻑の実現を⽬指し、プラズマ乳酸菌の機能認知度を⾼めるために、マーケティング活動を強化し前年⽐2桁成⻑を継続させていくことに注⼒します。さらに、BtoB活⽤による導出先企業と国内外で協働することで、機能認知向上と売上拡⼤の好循環を⽣み出していきます。

減損を計上した協和発酵バイオは、コモディティとなっているアミノ酸事業の縮⼩に取り組むとともに、付加価値の高いスペシャリティ素材であるシチコリンやヒトミルクオリゴ糖に資源を集中させていきます。

キリンビバレッジは収益性の高い小型容器商品をリニューアルするなど、高収益化に向けた取り組みを行います。⼩岩井乳業はヘルスサイエンス領域の商品構成⽐を高める計画を策定します。両社ともに、日本市場における利益成長を目指します。

  • 図:独自のアプローチによる健康課題の解決

  • 図:独自のアプローチによる健康課題の解決

ヘルスサイエンス
戦略担当役員メッセージ

ヘルスサイエンス事業においては、BtoB/BtoC連動モデルを構築することで、スペシャリティ素材の価値最大化を図っています。

プラズマ乳酸菌を通じた免疫ケア習慣の定着・浸透を目指す

  • プラズマ乳酸菌

当社グループは、プラズマ乳酸菌を通じた免疫ケア習慣を世界に広げ、「免疫ケアといえばキリングループ」といわれる状態になることを目指しています。一方で、免疫ケアの重要性は8割以上の⽅が理解している⼀⽅、⾏動に移せている⼈は1割程度にとどまります。これはお客様がどうやって免疫ケアを行えば良いのか認知していないことによるものであると調査の結果分かっています。当社グループは⼿軽に免疫ケアができるように、⾃社商品の魅⼒化‧ラインアップ拡⼤を進めるとともに、パートナー企業と連携して、お菓⼦や⻘汁など、⾃社だけではアプローチできないお客様にもプラズマ乳酸菌をお届けできる環境をつくってきました。今後も、より多くの人々にプラズマ乳酸菌を通じた免疫ケア習慣を広げていくことで、世界の人々の健康で前向きな⽇常⽣活に貢献していきます。

  • プラズマ乳酸菌

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