国連大学キリンフェローシップ卒業生

トゥヤさん(Jambal Tuyatsetseg)モンゴル出身

研究テーマ 小麦の製パン適性の研究

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国連が「最も深刻な栄養不足国」に位置づけるモンゴルにおいて、小麦粉は主食となる最重要食材のひとつです。帰国後は、発芽大麦と発芽米を用いて栄養強化した、特別配合の小麦粉を使った新しいパン製品の栄養学的成分分析を行う予定です。この研究は、モンゴルにおける食品の品質向上、栄養の確保という差し迫った問題を10年以内に解決するための一助となると期待されています。

ワンチャイさん(Wanchai Panthavee)タイ出身

研究テーマ 食品残渣に含まれる有効成分の再資源化の研究​

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食品総合研究所では、農産物/食品廃棄物から有効成分を取り出す研究を行いました。(例:柑橘類の皮からペクチンを抽出、米ぬかから生分解性プラスチック素材を抽出など。)タイに帰国後は、微生物や酵素を利用して米ぬかからL乳酸を抽出する研究を行う予定です。また、廃棄物から高品質の生分解性プラスチック素材を作り出し、食品の包装に役立てることも視野に入れています。

フンさん(Huong Doan Thi Thanh)ベトナム出身

研究テーマ 食品の機能性の研究

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ベトナムも国連が「最も深刻な栄養不足国」に位置づける国のひとつ。農業国であるベトナムの鶏舎経営者は、質・量共に優れた鶏卵・鶏肉の効率的生産の妨げとなる接触感染症ガンボロ病への対応に苦慮しています。帰国後は、食品総合研究所で学んだ先端的技術を生かし、ガンボロ病DNAワクチンの開発に向けた研究を行う予定です。