浜の漁師飯 浜の母ちゃん飯プロジェクト

「食」を通じて、福島の人々とともに、未来を創っていく。
福島ではじまっているプロジェクトの一部をご紹介します。

福島県の海は、南北の海流がぶつかる「潮目の海」で、特に県北東部に位置する相馬双葉地区は、腕利きの漁師達が獲ってくる品質の高い魚と、水揚げから競りまでを仕切る女性達の確かな目利きで、全国でも有数の水揚げ量を誇る地域でした。

そのため、自分の漁船で出かけ、漁の腕で勝負する「漁師」は憧れの職業であり、若い漁師も多くいました。また、女性も自分達の目利きや競りにプライドをもって、「浜の母ちゃん」として活躍しており、相馬の漁港はいつも活気に満ちていました。しかし、2011年の震災で、福島県の漁場はいずれも甚大な被害を受け、2016年でもいまだ試験操業を余儀なくされています。

その状況を打破しようと立ち上げられたのが「浜の漁師飯 浜の母ちゃん飯推進プロジェクト」です。相馬で獲れる多種多様な魚のおいしさを一番知っている「浜の漁師」達と、「浜の母ちゃん」達が、地元に伝わる食文化と食材の組み合わせを考案し、相馬ならではのブランド加工品づくりに取り組むプロジェクトです。

「復興応援 キリン絆プロジェクト」では、このような「浜の漁師飯」「浜の母ちゃん飯」のブランド化や、マーケティング支援を通して、“相馬の魚”への、そして福島への誇りを応援しています。

支援団体:相馬双葉漁協協同組合

  • さまざまな魚が水揚げされる南相馬の漁港。

  • 試行錯誤しながら商品化をする商品を試作。
    そのひとつである「イカメンチ」。