年度別活動報告

キリンは、被災地の一日も早い復興を心より祈念し、被災地の方々の絆や被災地と全国の絆をより深めていただけるよう、復興支援活動を継続してまいります。

地域食文化・食産業の復興支援

農業の支援

岩手県、宮城県、福島県のJAや農業団体を対象に生産支援だけでなく、農作物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを展開し、2013年1月から2014年12月までに約8億円(39案件)の支援に取り組みました。また、福島県については、原発事故の影響による厳しい状況の中、2015年以降2016年2月までに、1億円(6案件)の追加支援を行い、2016年12月までの期間において、合わせて約1億3,000万円の助成支援を行っていきます。
今後も、引き続き、農作物のブランド育成、6次産業化に向けた販路拡大について、現地に寄り添い、地域のニーズに合った支援フォローを行っていきます。

水産業の支援

岩手県、宮城県、福島県の水産業関係者を対象に、生産支援だけでなく、水産物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを展開しています。
岩手県、宮城県については、2013年から2015年12月までに、約8.5億円(36案件)の支援に取り組みました。福島県については、原発事故の影響による厳しい状況の中、2015年度に2,500万円(2案件)の支援を行いました。今後も、2016年12月までの期間において、合わせて約1億円の助成支援を行っていきます。
今後も、引き続き、水産物のブランド育成、6次産業化に向けた販路拡大について、現地に寄り添い、地域のニーズに合った支援フォローを行っていきます。

心と体の元気サポート

サッカーを通じた支援

公益財団法人日本サッカー協会の協力を得て、岩手県、宮城県、福島県の小学生を対象に、巡回によるサッカー教室「JFA・キリン スマイルフィールド」を開催し、サッカーを通じてスポーツの楽しさ、心の豊かさを伝えています。元サッカー日本代表選手などがコーチとなりサッカー教室を展開するほか、ボールやゴールなどの備品を実施した小学校に寄贈することで、いつでもサッカーを楽しめる機会や場づくりを行いました。

2011年9月1日に仙台市の小学校で第1回目開催し、2017年3月3日までの6年間で、岩手県、宮城県、福島県の693校で開催(岩手県114校、宮城県296校、福島県283校)、103,752人の小学生にご参加いただきました。

従業員による被災地支援

従業員ボランティア

キリングループ全体で参加意欲のある社員を募り、継続的に被災地にボランティアを派遣しています。2011年は、7月から8月にかけて仙台市で地域のボランティアセンターの方の指導のもと泥かきなどを行いました。2011年10月から11月、2012年5月から12月までは、石巻市社会福祉協議会の協力のもと、支援の手が行き届きづらい地域の石巻市雄勝町立浜にて漁業支援の活動を行いました。2013年から2016年は、未だ復旧が進んでいない南三陸町で、社会福祉協議会の南三陸町ボランティアセンターの協力を得て、現地のニーズに基づき、農地の整備、側溝の清掃、牡蠣の仕分け、仮設住宅への訪問などの活動を行いました。これまでに合計1,131名のグループ各社の社員がボランティア活動に参加しました。

地域創生へのチャレンジ

2016年からは、これまでの東北での復興支援活動から得られた知見やネットワークを活かし、日本各地の社会課題の解決に、食を通じて地域の皆さまと一緒になって取り組み、地域創生へのチャレンジを行っています。