キリングループ環境ビジョン2050

目指すは「ポジティブインパクト」

お客様をはじめ広くステークホルダーと協働し、自然と人にポジティブな影響を創出することで、こころ豊かな社会と地球を次世代につなげます

2015年のパリ協定採択を起点にSBTiやTCFDなどの国際的なイニシアチブが数多く立ち上がり、プラスチックによる海洋汚染が世界的な問題として議論されるなど、環境に対する世界の動向は大きく変わってきました。2017年から行っているTCFD最終報告書に基づくシナリオ分析では、気候変動がもたらす農産物や水資源への影響の甚大さも把握できました。企業が行う環境に対する取り組みについても、自社で完結するものから、社会全体へポジティブな影響を与えられるものへと進化することが期待されてきています。このような社会の要請に応えるために、キリングループは新しい環境ビジョンの制定が必要であると判断しました。
食品企業は、原料農産物への気候変動の影響がすでに顕在化していることをいち早く理解できる「炭鉱のカナリア」です。自然資本への影響を抑え、持続可能な地球を次世代に渡すには、ネガティブインパクトを最小化し、ニュートラル化するだけでは足りません。今までの環境に関する統合的(holistic)な考え方をさらに発展させたのが、「キリングループ環境ビジョン2050」で新たに加えた「ポジティブインパクト」アプローチです。再生可能エネルギー電源については世の中に追加し増やしていくことで社会の脱炭素化に貢献する「追加性」にこだわり、自らケミカルリサイクルの商業化技術開発に取り組むことで「プラスチックが循環し続ける社会」の構築を目指します。自然資本については、事業を拡大することが生態系の回復・拡大に貢献する「ネイチャー・ポジティブ」を目指します。
私たちはこの新しいビジョンの下、視野を広げ、バリューチェーンから社会全体に対象を拡大し、これからの世代を担う若者をはじめとする社会と共に、こころ豊かな地球を次世代につなげていきます。

パフォーマンス・ハイライト

動画ライブラリー

キリングループの環境への取り組みを動画とスライドでご覧いただけます。

おいしいワイン造りに欠かせない自然環境 ~自然との共生~
シャトー・メルシャン 椀子ワイナリーの豊かな自然について紹介しています。
AUG 2020

日本ワインの挑戦 メルシャンの3つの共生 ~自然との共生・地域との共生・未来との共生~
メルシャンが取り組む、自然・地域・未来と共生するワインづくりの姿を紹介しています。
MAY 2020

キリンの環境への取り組み(スリランカ紅茶農園・インタビュー編)
支援先の紅茶農園のマネージャたちへのインタビューを紹介します。
APR, 2019

キリンの環境への取り組み(やさしいパッケージ篇)
パッケージから見たキリングループの環境の取り組みについて動画で紹介しています。
FEB, 2018

上田市椀子(マリコ)ヴィンヤード生態系調査
上田市で実施している「上田市椀子(マリコ)ヴィンヤード生態系調査」について動画で紹介しています。
DEC, 2016

遠野市ホップ畑生きもの調査
遠野市で実施している「遠野市ホップ畑生きもの調査」について動画で紹介しています。
NOV, 2016

FSC®C137754