今年のキリン・スクール・チャレンジは工場開催しました。

2023年08月03日

  • 今年のキリン・スクール・チャレンジは工場開催しました。

(キリンビール横浜工場レストラン前で撮影したFSC チーム参加者の皆さん)

2023年8月に「つながっている、わたしたちと世界」をテーマに中高生が議論して同世代に伝えていくワークショップ「キリン・スクール・チャレンジ」を開催しました。
今回もテーマは、「FSC®」と「レインフォレスト・アライアンス」。
それぞれキリンビール横浜工場とキリンビバレッジ湘南工場で会場開催しました。

<FSC® ワークショップ(2023年8月3日(木))>

9時30分 受付開始

会場最寄り駅である生麦駅で集合した19名の中高生が、サポーターの引率の元、キリンビール横浜工場敷地内にあるパッケージイノベーション研究所の会議室に到着。個人での参加が多いこともあり、最初は緊張が見られる中でも徐々に和やかな雰囲気になっていきました。
キリングループは、2020年末までに国内飲料会社の紙容器をすべてFSC認証紙に切り替えています。このワークショップでは、キリンの事例とともに、FSCジャパンの皆さんにも参加いただき、持続可能な林業について学び、考え、同世代に伝えたいメッセージをX(旧Twitter)用の写真とテキストで作り、発信していきます。
参加した中高生の皆さんは、予め限定公開されている講義動画を視聴してから参加しています。

<参考>持続可能な紙容器
https://www.kirinholdings.com/jp/impact/env/3_3a/#headline-1661933293

まず、導入部としてTシャツを例として、社会の課題と解決するために必要な考え方について学びます。
1枚のTシャツを作るには、綿花の栽培や布の製造、染色、縫製など全ての工程でたくさんの水が必要です。「Tシャツ1枚作るのに必要な水の量は?」という問いに答えたり、1枚のTシャツが手元に届くのに、どれほどの人が関わっているかなどを学びました。原料からTシャツが作られるまでの輸送距離は地球2周分に相当するなど驚きの事実も学んだ半面、1年間で供給される衣類に対し、日本では新品が使えるのに捨てられる衣類ロスの量が約50%もあるという課題についても理解を深めました。
また、そうやって着られるのに棄てられている服を途上国に送る活動の問題について考えました。一見、途上国支援のように見えるものの、輸送時のCO2排出や多くが使われず現地で廃棄・埋め立てされてしまう事例など、現地のニーズを把握しない活動による弊害を知りました。さらに、同じテーブルで意見交換することで、さまざまな考えを持っている人がいることも学びました。
最後に、「豊かさとは?」「賢いとは?」「便利さとは?」「ゴミとは?」「良い買い物とは?」などに対する自分たちの常識が、本当にそうであるかを再度深く考えることで、買い物は未来への投票であるという学びを深めました。持続可能な世界は、ひとりひとりの行動が作っているのかもしれません。

10時30分 アイスブレイク

アイスブレイクも兼ねて、レゴを使ったワークショップを開始します。
まずは、3分程度での「登ってみたいと思うタワー」の製作。
その後に、持ち時間1分程度で「なぜ、そのタワーを作ったのか」を説明し、残り1分でチームメンバーから、「なぜその高さなのか?」「なぜ、そのレゴの色を使ったか?」などの質問を受けます。
このワークでは、「タワー」という言葉1つとっても、人によって理解が異なり、表現も異なることを学びます。また、作ってしまったものを、後付けで説明するという行為で自分の中の無意識な印象や判断基準を発見することにもつながります。

11時20分 Q&Aセッション

次は質問コーナーです。
今回も、会場を借りることのできる時間に限りがあったため、講義は事前にYouTubeの講義動画を視聴してから参加してもらっています。
チーム毎に、動画を見て生じた疑問を共有して話し合い、1つか2つ質問したいことを決め、FSCやキリンの担当者に質問します。持続可能な林業を支援するFSC認証に対し、「キリンさんはプラ容器の問題に対してどんな活動をしているのですか?」という社会課題を踏まえた質問も出てきました。

12時00分

昼食は工場併設のレストランへ。メニューはカレーとパスタです。
各テーブルで半日過ごした仲間とも打ち解け、おいしく食事をしました。
パッケージ研究所を訪問し、PET容器の製造などを学び、ワークショップへ戻ります。

14時00分 作品制作

午後の部は、まず「私たちが商品を通じて、どんな風に世界とつながっていると感じるか」を、レゴブロックを使い3分程度、個人作業で作ります。
視点は、何が?誰が?どこで?どんな影響?その影響は片方向なのか?など。
その後、各自持ち時間1分半程度で発表し、朝と同じように作ったものに対してメンバーからの質問を受けます。
相互の質問の投げかけ合いの中で、共通で感じていること、異なるけれども納得性のある考え方・受け止め方を理解しあいます。

その後、今度は「持続可能な商品のために、生産地や企業、消費者が努力していること、すればさらに良くなること」を議論し合います。X(旧Twitter)で発信したいメッセージを決める作業です。
伝えたいことがたくさんあっても、しぼることも大切です。いくつもアイデアを出し、方向性を議論し、そしてそれを表現する写真を作ります。

ここまで来ると、自分たちが伝えたいことが見えてきます。試行錯誤しながらメッセージとイメージを組み合わせて写真撮影です。

FSCチーム最終作品はこちら。

<レインフォレスト・アライアンス ワークショップ(2023年8月24日(木))>

  • (レインフォレスト・アライアンス チーム参加者の皆さん)

お盆を挟み少し間があいて、今度はキリンビバレッジ湘南工場でレインフォレスト・アライアンスのワークショップです。
キリンビバレッジは、2013年から「キリン 午後の紅茶」の原料紅茶葉の主な原料生産地であるスリランカで持続可能な農業を広げるために、紅茶農園がレインフォレスト・アライアンス認証を取得するための支援を継続的に行っています。このワークショップでは、キリンの事例とともに、レインフォレスト・アライアンスの皆さんにも参加いただき、持続可能な農業について学び、考え、同世代に伝えたいメッセージをX(旧Twitter)用の写真とテキストで作り、発信していきます。

<参考>紅茶農園
https://www.kirinholdings.com/jp/impact/env/3_1a/#headline-1671428488

9時30分 受付開始

それぞれのテーブルに着席後、冒頭ワークショップの1週間前にスリランカのレインフォレスト農園を訪問したキリンビバレッジのマーケティング部「午後の紅茶」担当からビデオで応援メッセージが流れました。

10時30分 アイスブレイク

11時25分 Q&Aセッション

12時00分

昼食はお弁当を食べて、湘南工場内の工場見学へ。普段は90分のところ、簡易版で35分のツアーを実施していただきました。バーチャルファクトリーや展示ボードなどで、午後の紅茶がどうやって作られているのかを学び、ワークショップへ戻ります。

14時00分 作品制作

RAチーム最終作品はこちら。

各チームの作品ができあがりました。想いをこめた力作ぞろいです。一人でも多くの人に届けたいですね。
できあがった作品は、「作品一覧」の中で紹介しています。下記の「作品の一覧はこちら」をクリックしてください。

ワークショップはこれで終わりではありません。
参加した中学生の作品は「こども国連環境会議推進協会」のX(旧Twitter)アカウントで発信し、2023年9月4日(月)~10月9日24:00(祝)の間、「FSC」「レインフォレスト・アライアンス」の各界で、最も多くの各ツイート数を獲得したチームが優勝です。
1年を通して手間ごとの優勝チームを決めて、来年の冬または春休みに表彰式を行い、表彰状とエコパンダのパペットを進呈することになっています。

優勝チームは、下記となりました。
FSCコース 1班:250リツイート
レインフォレスト・アライアンスコース 5班:264リツイート

キリン・スクール・チャレンジは「第8回キャリア教育アワード」の奨励賞と、「平成29年度 青少年の体験活動推進企業表彰」の審査委員会奨励賞を受賞しています。

  • 所属(内容)は掲載当時のものになります。

FSC®C137754

  • レインフォレスト・アライアンス認証は、自然と作り手を守りながら、より持続可能な農法に取り組むと認められた農園に与えられる認証です。
    https://www.rainforest-alliance.org/lang/ja

※所属(内容)は掲載当時のものになります。

価値創造モデル

私たちキリングループは、新しい価値の創造を通じて社会課題を解決し、
「よろこびがつなぐ世界」を目指しています。

価値創造モデルは、キリングループの社会と価値を共創し持続的に成長するための仕組みであり、
持続的に循環することで事業成長と社会への価値提供が増幅していく構造を示しています。
この循環をより発展させ続けることで、お客様の幸せに貢献したいと考えています。