2024春休みキリン・スクール・チャレンジ活動報告

2024年04月22日

  • 2024春休みキリン・スクール・チャレンジ活動報告

(聖心女子大学4号館の入り口にある田窪恭治さんの作品「黄金の林檎」の前で撮影したFSCコース参加者の皆さん)

「つながっている、わたしたちと世界」今回のキリン・スクール・チャレンジのテーマは"のみもの×持続可能な林業"と"のみもの×持続可能な農業"です

2024年3月に「つながっている、わたしたちと世界」をテーマに中高生が議論して同世代に伝えていくワークショップ「キリン・スクール・チャレンジ」をこども国連環境会議推進協会と共同で開催しました。
今回もテーマは、「FSC®(Forest Stewardship Council)」と「レインフォレスト・アライアンス」。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けてキリン・スクール・チャレンジもオンラインでの開催が続きましたが、昨年からはどちらも会場開催です。

FSC® ワークショップ(2024年3月27日(水))

9時30分 受付開始

会場である東京・広尾駅すぐの聖心女子大学4号館に249名の中高生が集まり、和やかな雰囲気でワークショップが始まりました。
この日のワークショップでは、2020年末までに国内飲料商品の紙容器をすべてFSC認証紙に切り替えたキリンの事例と、責任ある森林管理の推進と普及を進めるFSCジャパンから持続可能な森林の利用について学び、考え、同世代に伝えたいメッセージをX(旧ツイッター)用の写真とテキストで作り、発信していきます。
参加した中高生の皆さんは、予め限定公開されている講義動画を視聴してから参加しています。

まず、導入部としてTシャツを例として、社会の課題と解決するために必要な考え方について学びます。
1枚のTシャツを作るのには、綿花の栽培や布の製造、染色、縫製などの工程を行う国が異なり、世界中を駆け巡って作られ作られ、且つたくさんの水が必要なのに、そうやって作った服が日本では売れ残ったり、買っても何度も着ることなく棄てられている割合が非常に高い衣類ロスについても学びました。
また、古着を途上国に送るという寄付活動がありますが、良かれと思っても現地のニーズを把握しないと、現地の人が着ることなく捨てられてしまったり、安価な服が流入することで現地のアパレル産業が育たなくなってしまったりするといった弊害があることも学びました。

参加者は、リサイクルへの協力といったエコな活動と言われている取り組みに参加して満足するだけに留まらず、それが本当に社会や環境にとって正しい消費行動であるかを自分で調べ考えて行動しなければいけないことに気づけたかも知れません。

10時30分 アイスブレイク

アイスブレイクも兼ねて、レゴ®ブロックを使ったワークショップを開始します。
まずは、3分程度での「登ってみたいと思うタワー」の製作。その後に、持ち時間1分程度で「なぜ、そのタワーを作ったのか」を説明し、残り1分でチームメンバーから、「なぜその高さなのか?」「なぜ、そのレゴの色を使ったか?」などの質問を受けます。
このワークでは、「タワー」という同じテーマでも、左右対称につくったり、とにかく高いタワーをつくったり、人によって「タワー」という言葉の解釈が異なり、表現の仕方も個性があることを理解することで、グループワークにおいて参加メンバーの異なる理解や意見を尊重し、新しい気づきとして活発な議論に繋げることが必要であることを学びます。

11時15分 Q&Aセッション

次は質問コーナーです。
講義を事前にYoutubeで使用してから参加をすることで、当日は対話や質問など「対面だからできること」に集中することができます。
チーム毎に、講義動画を見て生じた疑問を共有して話し合い、質問したいことを決め、FSCジャパンやキリンの担当者に質問します。認証が必要な背景などの質問に加えて、「認証マークの位置はどのように決められたのですか」などという鋭い質問もあり盛り上がりました。

13時00分 作品作成

午前中は持続可能な林業に向けた課題や、世界とのつながりについて理解を深めました。いよいよ午後は、「自分たちが何を伝えたいのか」について話し合いを始めていきます。
まずは、「私たちは商品を通じて、どんな風に世界とつながっていると感じるか」を、レゴブロックを使って一人ひとりが3分程度で作ります。
その後、ブロックで作った作品に対してメンバー間で相互に質問の投げかけ合いを行う中で、共通で感じていること、異なるけれども納得性のある考え方・受け止め方を理解し合います。
次は「持続可能な商品のために、生産地や企業、消費者が努力していること、すればさらに良くなること」を議論し合います。

ここまで来ると、自分たちが伝えたいことが見えてきます。
最後は、それをチームで議論し、X(旧ツイッター)で発信したいメッセージを決める作業です。
メッセージが固まったら、それを表現する写真を作ります。

レインフォレスト・アライアンス ワークショップ(2024年3月28日(木))

  • (レインフォレスト・アライアンス コース参加者の皆さん)

昨日に続いて、同じ会場で今度はレインフォレスト・アライアンスをテーマにしたワークショップです。
キリンは、2013年から「キリン 午後の紅茶」の主な原料茶葉生産地であるスリランカで、より持続可能な農業を広げるために、紅茶農園がレインフォレスト・アライアンス認証を取得するための支援を継続的に行っています。このワークショップでは、キリンの事例と、レインフォレスト・アライアンスが生まれた背景や活動から、持続可能な農業について学び、考え、同世代に伝えたいメッセージをX(旧ツイッター)用の写真とテキストで作り、発信していきます。

9時30分 受付開始

10時30分 アイスブレイク

11時15分 Q&Aセッション

13時00分 作品作成

レインフォレスト・アライアンス コースも前日のFSCコースと同じ流れで、アイスブレイクや講師への質問、ブロックを使ってチームで伝えたいメッセージを絞り込み、そのメッセージの世界観を表現する写真を制作しました。FSCコースも、レインフォレスト・アライアンスコースも、想いをこめた力作ぞろいです。一人でも多くの人に届けたいですね。
できあがった作品は、「作品一覧」の中で紹介しています。下記の「作品の一覧はこちら」をクリックしてください。

ワークショップはこれで終わりではありません。
参加した中高生の作品は「こども国連環境会議推進協会」のX(旧ツイッター)アカウントで発信し、2024年4月13日(土)~5月31日23:59(金)の間、「FSC」「レインフォレスト・アライアンス」の各回で、最も多くの各リツイート数を獲得したチームが優勝です。1年を通じてテーマ毎の優勝チームを決めて、来年の冬または春休みに表彰式を行い、表彰状とエコパンダのパペットを進呈することになっています。

キリン・スクール・チャレンジ2023年度表彰式(2024年3月29日(金))

  • キリン・スクール・チャレンジ2023年度 優勝チームのみなさん
    ※14名中7名が参加されました。

キリン・スクール・チャレンジ2023年度表彰式を、2024年3月29日に聖心女子大学聖心グローバルプラザで開催しました。
2023年の春休み、夏休みに行ったワークショップの中で参加者の皆さんが同世代に伝えたい作品を作りました。それらの作品をツイートし、各回で一番多くのリツイートを得たチームが優秀賞として表彰されました。

春休み

FSCコース 5班:346リツイート
レインフォレスト・アライアンスコース 5班:352リツイート

夏休み

FSCコース 1班:250リツイート
レインフォレスト・アライアンスコース 5班:264リツイート

キリン・スクール・チャレンジは「第8回キャリア教育アワード」の奨励賞と、「平成29年度 青少年の体験活動推進企業表彰」の審査委員会奨励賞を受賞しています。

  • 所属(内容)は掲載当時のものになります。

FSC®C137754

  • レインフォレスト・アライアンス認証は、自然と作り手を守りながら、より持続可能な農法に取り組むと認められた農園に与えられる認証です。
    https://www.rainforest-alliance.org/lang/ja

※所属(内容)は掲載当時のものになります。

価値創造モデル

私たちキリングループは、新しい価値の創造を通じて社会課題を解決し、
「よろこびがつなぐ世界」を目指しています。

価値創造モデルは、キリングループの社会と価値を共創し持続的に成長するための仕組みであり、
持続的に循環することで事業成長と社会への価値提供が増幅していく構造を示しています。
この循環をより発展させ続けることで、お客様の幸せに貢献したいと考えています。