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KIRIN News Release


(ニュースレター)炭酸を強め、果実感・健康感を高めたことが現代の嗜好にマッチ!!
「キリンレモン」9月までの累月販売実績が前年比180%と好調
新商品投入で年末の最需要期に向け勢いは更に加速

2008年11月6日

●「キリンレモン」売れ行き好調!            
 3月11日(火)にリニューアルを実施した、発売80周年を迎えたロングセラーブランド「キリンレモン」の9月までの販売実績が、前年比約180%を記録しました(1−9月累月販売箱数)。
 月間出荷箱数の前年比はリニューアル時の3月には235%、5月の行楽シーズンには266%、最需要期である7月には234%を記録しており、炭酸の需要期には確実に大幅な伸びを示しています。炭酸の強さや果実感、そして健康感を求める現代のユーザー嗜好を的確に捉えたことが、「キリンレモン」の今年の売れ行きに結びついたと考えています。
 これから迎える年末期は行楽シーズンや夏季と同様に炭酸飲料の最需要期です。既存のラインナップに11月18日に発売される新商品「キリンレモン冬りんご」を加えた4つのラインアップ(「キリンレモン」、「キリンレモンスポーツ<マネージャーのはちみつレモン>」、「キリンレモンクール」、「キリンレモン冬りんご」)で年末に向けて更なる勢いの加速を図ります。

●2008年の透明炭酸飲料市場動向 
<活気を見せる炭酸飲料> 〜清涼飲料市場動向〜
 2008年の清涼飲料市場は、2006年まで順調に推移していたミネラルウォーターの伸びの鈍化や緑茶市場の伸び悩みのほか、健康意識の高まりから好調であった野菜系が、原材料高騰による値上げの影響で失速しました。その半面、炭酸カテゴリーは緑茶・水などからの嗜好のゆり戻しもあり、9月までで前年比105.7%と復調しています(※)。こうした市場背景を受けて各メーカーが炭酸飲料のてこ入れを行い、これまで低調だった炭酸飲料が活気を見せた年となりました。
※ 参考 (株)インテージMBI拡大推計 


<透明炭酸と果実着色炭酸のシェアが逆転> 〜炭酸飲料市場動向〜
 炭酸カテゴリーは大きくコーラ系・果実着色系・透明系などに分類されます。2008年、コーラ系では健康意識という面から「カロリーゼロ」商品が各社から発売され、定着の感があります。透明炭酸は、2003年以降着実に市場を拡大し、遂には2007年に果実着色系を超え、コーラ系に次ぐ市場規模へと成長しました。2008年は「キリンレモン」のリニューアルや他社からの新規参入商品もあり、透明炭酸市場が例年以上の盛り上がりを見せた年となりました。

●「キリンレモン」80年目の大発見!と特許出願

<キーワードは天然水・カルシウム・レモン感アップ>
 「キリンレモン」のリニューアルに向けて半年前に開発をスタートしました。リニューアルにあたりキーワードとなったのは、「天然水」、「カルシウム」、「レモン感アップ」の3つであり、これらはいずれもお客様調査結果から得られたものです。これらの中で最も困難な課題となったのは「カルシウム」の配合でした。過去の経験から「カルシウム」を配合することが味わいや香味に不利に働くという予測が立てられましたが、ユーザーの健康意識は近年高まる傾向にあり、そのニーズに応えるためにも「カルシウム」は是非とも成し遂げたいキーワードでもありました。

<予想外の大発見と80年の歴史上初の特許出願>
 炭酸飲料ではカルシウムを入れすぎると爽快感が保てないというのが定説で、それをいかに払拭できるかが、「キリンレモン」の味覚リニューアルに向けた開発の課題でした。ところが試作・試飲を繰り返しているうちに、逆にカルシウムによって「キリンレモン」の味覚の向上につながる発見となりました。それはカルシウムを加えることにより、レモン感アップにつながる酸味が加わることと、「味覚劣化」を抑える効果を両立させることです。
 従来製品では、味覚の劣化を抑制するために、pHが低くなりすぎないよう設定していましたが、その反面レモン感や酸味が損なわれてしまうという課題がありました。しかし、カルシウムを一定量加えることにより、pHを下げることなくレモン感と酸味が加わり、爽快な味覚を実現することができました。
 その後、この想定外の効果について特許の可能性を見出し、追加試験等を行った結果、商品発表前に特許出願を間に合わせることができました。80年の歴史を持つ「キリンレモン」初の特許出願となりました。
※pH:水素イオンの濃度を示す指数。その値により酸性・中性・アルカリ性かを表します。pH7が中性、それ以下は酸性、それ以上はアルカリ性となります。




●マーケティング施策

<広告も全面一新!!出演は懐かしいあの親子>
 商品の全面リニューアルに伴い広告も一新しました。往年の名作アニメ『巨人の星』を採用した広告展開を行い、「面白い」、「インパクトがある」といった評価を多数いただき、CM業種別好感度1位(全業種4位)(※CMデータバンク・2008年3月度銘柄別CM好感度ランキング)を獲得するなど、非常に高い支持をいただくことができました。『巨人の星』を知らない若い世代を含めたお客様・お得意様に「家族で楽しむキリンレモン」というメッセージを伝えることができたと考えています。


<商品価値提案と合わせた露出度アップ>
 「キリンレモン」は、ブランド認知が高いにもかかわらず、残念ながらお店の取り扱い率が低く、購入したくても購入できないという声がありました。いかに多くのお客様の手にキリンレモンをお届けできるかに注力し、自社の自動販売機で100%、全国のスーパーでも最低50%のお店で取り扱いいただくことを目標に活動し、3月リニューアル時にはこの目標を達成しました。また露出が増えたこの機を逃さずにブランドの価値に繋がる「天然水使用・カルシウム使用・ベルマーク付」をアピールするPOPの掲出を徹底しました。


<年末商戦に向けて>
 年末はクリスマスを中心にしたパーティー需要により、炭酸飲料にとっては夏場に次ぐ大きな需要期となります。年末商戦に向けて「キリンレモン」ブランドから11月18日に新商品「キリンレモン冬りんご」を発売します。新しい力が加わった「キリンレモン」でここまでの好調な勢いを更に加速させていきます。


●これまでもこれからも、お客様の笑顔と共に
「キリンレモン」に携わった担当者からのメッセージ
〜これから先のキリンレモンに対する思い〜

<笑顔の間に「キリンレモン」> 営業本部マーケティング部 奥隅美沙
(「キリンレモン」商品担当)
 昨年入社し、初めて携わった「キリンレモン」が多くのお客様にご購入いただき、さらに愛されるブランドに成長できたことを、私自身もとても嬉しく思っております。いつの時代にも笑顔の間に「キリンレモン」があるように、これからもお客様に愛され続ける商品であるために、品質にこだわり続け本年の実績に驕ることなく社員一丸となって「キリンレモン」を盛り上げていきたいと考えております。また、11月にはりんご果汁とレモン果汁をミックスした甘酸っぱい味覚の「キリンレモン冬りんご」も冬限定で発売されます。すでに発売されているキリンレモンシリーズと共に新商品もご愛飲いただきますよう、よろしくお願いいたします。


<お客さまの“美味しい”のために> 開発研究所 飲料開発担当 片野裕子
 普段直接関わることが少ない営業の方々に、開発担当として、「キリンレモン」開発秘話をお話しする機会がありました。「開発がこれほど頑張っているのだから営業ももっともっと頑張って売ります!」とのコメントをいただいた時には嬉しくて「私こそ頑張らなければ」と強く思いました。自分の開発した商品を美味しいと言っていただいたり、持ち歩いている方を見かけたりするととても嬉しいです。これからもお客様に喜んでいただける商品を提供できるよう頑張っていきたいと考えております。



<これからも愛されるキリンレモンを目指して> 営業本部マーケティング部 荻野威
(キリンレモンリニューアル時、量販企画担当)
 「キリンレモン」はこれからも100周年、200周年と歴史を持つ商品であり続けたい。私は小さい頃、「キリンレモン」が大好きな少年でした。もしかすると私がこの会社に入社した遠因かもしれません。私のように「キリンレモン」が大好きな子供たちが将来大人になった時に、「キリンレモン」の100周年を盛り上げていってくれたら嬉しいですね。そのためにはこれからも大人が安心して子供に飲ませることができる商品を作り続け、お客様との接点を拡大していきたいと考えております。



<キリンレモンのあるべき姿> 営業本部マーケティング部長 江部るみ子
 生誕80周年という節目の年に全社を挙げて活動した結果、昨年を大きく上回る売上を達成することができました。これまでずっと「キリンレモン」を応援してくださったお客様、また今年新たに「キリンレモン」のファンになってくださったお客様に心から感謝しております。来る年末需要に向けて、11月18日に新しく「キリンレモン冬りんご」が発売されます。より強力になったキリンレモンラインアップで年末商戦でも好調な勢いを維持していきたいと考えております。
 「キリンレモン」は1928年の発売以来、大人から子供まで世代を問わず時代を超えてお客様にご愛飲いただける透明炭酸飲料の代表ブランドであると自負しております。今から80年前の発売以来、こだわり続けてきた品質をこれからも大切にし、80周年という一過性のものではなく、これからもますます多くのお客様に愛していただけるブランドへと成長していけますよう、全社を挙げて「キリンレモン」を盛り上げていきたいと考えております。今後とも「キリンレモン」をよろしくお願いいたします。


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