2009年3月6日

サンミゲルビール社株式取得に向けた公開買付けの実施について

 キリンホールディングス株式会社(社長 加藤壹康)は、すでに実施する旨を発表しているサンミゲルビール社(フィリピン・マニラ、会長 ラモン・アング 以下SMB社)株式の公開買付けを実施します。
 公開買付けの対象は、SMB社の親会社であるサンミゲル社(フィリピン・マニラ、CEO エデュアルド・コアンコ・ジュニア 以下SMC社)を除く株主が所有する株式のうち、本公開買付けに応募された全株式となります。買付け予定株式数は886,111,000株(発行済株式総数の5.75%※1)で、買付け期間は2009年3月16日から4月17日です。買付価格は1株につき8.841ペソ(約17円※2)、買付けに要する資金は、約78.3億ペソ(約149億円※2)です。

  • ※1 2008年12月末現在株式数に基づく
  • ※2 1ペソ=1.9円(2009年2月18日現在)

 当社はすでに、SMC社保有分のSMB社株式6,665,023,690株(発行済株式総数の43.249%※1)を、相対取引で取得する準備に入っており、取得価格は本公開買付けと同価格で、取得に要する資金は、約589.3億ペソ(約1,120億円※2)です。相対取引による取得は2度に分けて実施され、全ての取引が完了するのは5月末を予定しています。
 両取引を合わせると、当社が取得可能なSMB社株式の合計は、最大で7,551,134,690株(発行済株式総数の49%)、両取引に要する資金の合計は、667.6億ペソ(約1,268億円)となります。

 当社は、長期経営構想KV2015で、アジア・オセアニアのリーディングカンパニーを目指すことを目標として掲げており、同地域において収益性を重視した事業戦略を推進しています。
 SMB社は、フィリピンのビール市場において約95%のシェアを有しており、また、その母体であるSMC社は、早い時期から中国、ベトナム、インドネシア、タイなどで事業拠点を展開しています。今回の資本参加により、生産・販売の両面におけるアジア・オセアニア市場での事業基盤の確立を目指すとともに、酒類事業におけるグループシナジー創出をより一層推進します。

 キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。

サンミゲルビール社株式公開買付け概要

1. 実施期間 2009年3月16日から4月17日まで
2. 買付け予定株式総数 886,111,000株(発行済株式総数の5.75%※1
3. 取得金額 1株につき8.841ペソ (約17円※2
計 約78.3億ペソ (約149億円※2
4. その他 公開買付けの対象は、サンミゲルビール社の親会社であるサンミゲル社所有株式以外の全株式。
なお、サンミゲル社が所有するサンミゲルビール社株式については、その43.249%を相対取引にて取得する予定(取得完了時期は2009年5月末を予定)。

※1 2008年12月末現在株式数に基づく  ※2 1ペソ=1.9円(2009年2月18日現在)

サンミゲルビール社 概要

1. 社名 サンミゲルビール社(San Miguel Brewery Inc.)
2. 本社所在地 フィリピン マニラ
3. 会長 ラモン・アング(Ramon S. Ang)
4. 純資産および 約153億ペソ(約291億円※1) 2007年末時点
総資産 約226億ペソ(約429億円※1) 2007年末時点
5. 売上高 約488億ペソ(約927億円※1) 2008年12月期
営業利益 約156億ペソ(約296億円※1) 2008年12月期
当期純利益 約100億ペソ(約190億円※1) 2008年12月期
※1ペソ=1.9円(2009年2月18日現在) ※サンミゲルビール社の決算期は12月
6. 従業員数 約2,823人 2007年末時点
7. 事業内容 フィリピン国内のビールの製造・販売
8. 主要ブランド サンミゲル ペール・ピルゼン、サンミグライト、レッドホース、ゴールドイーグル
9. 事業拠点 計5工場(全てフィリピン国内)