2009年5月19日

キリングループの低炭素社会の実現に向けた取り組みについて
〜「チーム・マイナス6%」の取り組みも5年目に突入、
「環境月間」を中心にオフィスをはじめ身近なエコ活動の実践を呼びかけ〜

 キリングループは、“自然・社会との共生をめざす「低炭素企業グループの実現」”をCSRの中期的なテーマに掲げ、様々な取り組みを行っています。その一環として、環境省が提唱している6月の「環境月間」にあわせて、地球温暖化防止の取り組みを一層強化します。またインターネット調査による「環境」に関する意識について、レポートをまとめましたのでお知らせします。

<主な取り組み>

■「めざせ!1人、1日、1kg、CO削減 ※1」運動への参加

  • ・グループ全体で12,208名が参加している「めざせ!1人、1日、1kg、CO削減」運動について、グループ社員の参加拡大を呼びかけ。また、昨年に引き続き、新川本社に環境コーナー「エコジローステーション」を設置し、キリングループの環境への取り組みを社内外に告知。
  • ※1 環境省「チーム・マイナス6%」事務局が推進する活動。1kgのCOはサッカーボール100個分の体積に相当。

■ブラックイルミネーションをグループで実施

  • ・昨年より5カ所増の計29カ所で、施設の一部照明(看板など)を消灯。

■次世代向け環境コミュニケーションの展開

1.「夏休み環境教室」の開催

  • ・キリンビール社およびキリンディスティラリー社の各工場では、小学生を対象に、「ストップ!地球温暖化!」をテーマに、参加型の環境教室を開催。低学年向けにはクイズで環境について学ぶエコツアーを、高学年向けには色素増感型太陽電池※2づくりを実施。
  • ・キリンビバレッジ社では、「キリンビバレッジ キッズ プロジェクト」の一環として、“だれでもカンタン!ちょっとエコ!”をテーマに、湘南・舞鶴の2工場で、小学生を対象に、楽しく学ぶ環境教室を開催し、ソーラーカーづくりや「エコパンダ」による環境ゲームを実施。
  • ※2 植物の色素に光が当たることにより放出される電子が、電解質内を動くことにより電気が発生する仕組み。従来のシリコン太陽電池と比較して低コストなことから、次世代の太陽電池として多くの期待を集めている。

2.「キリンサッカーフィールド2009」での取り組み

  • ・全国12都市で開催される「キリンサッカーフィールド2009」の会場では、参加者の小学生に対して、サッカー日本代表戦の試合会場で実施している環境活動「クリーンスタジアム活動」を題材に、紙コップの分別回収など、日常の生活にも取り入れられる環境活動をクイズ形式で紹介。

3.ホームページでの取り組み

  • ・キリンビバレッジ社では、環境をテーマに親子で楽しめる新コンテンツを5月下旬からスタート。

■主な事業会社の取り組み

  • 【キリンビール社】「エコ・ファースト企業」として目標に掲げている6缶パック紙の軽量化を前倒しで達成。目標を上回る約7%軽量化(2007年比)した商品を6月から全工場で順次出荷。
  • 【キリンビバレッジ社】社員とその家族を対象に、日常家庭とオフィスで工夫して行っている身近なエコ活動を募集。またオンラインショップ「Markers」で環境をテーマにしたマグカップのデザインを募集し、販売。
  • 【メルシャン社】「八都県市容器包装ダイエット宣言※3」に参加。
  • 【協和発酵キリン社】協和発酵工業社とキリンファーマ社の統合により、グループ内のISO14001を一本化。環境管理の手順をそろえ、環境活動を効率化。
  • ※3 4県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)、および政令指定都市4市(横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市)が、企業が行なう包装容器の減量化やリサイクルの促進を目的として、容器等に関する環境への配慮を宣言する。

 キリングループは、「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。

キリングループの低炭素社会実現に向けた主な取り組みの詳細

●「チーム・マイナス6%」の取り組み概要

  • ・キリングループの加盟企業数は計24社。
  • ・昨年に続き「クールビズ(COOL BIZ)※1」を実施。

  • ※1 環境省が推奨する夏のビジネススタイルの愛称。ノーネクタイ、ノー上着では体感温度が2℃下がる。
環境省の温暖化防止のための行動の呼びかけ キリングループでの取り組み
■温度調節で減らそう ・・・冷房設定温度の見直し、「クールビズ」の実施
■電気の使い方で減らそう ・・・退社時にパソコン電源断、会議室・トイレ不要時消灯
■自動車の使い方で減らそう ・・・営業車・輸送トラックのアイドリングストップ
■水道の使い方で減らそう ・・・節水への取り組み
■商品の選び方で減らそう ・・・グリーン調達の推進、省エネ家電製品の優先購入
■買い物とごみで減らそう ・・・無駄な包装資材やPOPの削減

【チーム・マイナス6%参加グループ企業一覧】(計24社、順不同)

 キリンビール、キリンビバレッジ、キリンディスティラリー、キリン物流、キリンエンジニアリング、キリンビジネスエキスパート、キリンビジネスシステム、キリンリアルエステート、キリンエコー、横浜アリーナ、横浜赤レンガ、キリンテクノシステム、キリンアグリバイオ、キリン&コミュニケーションズ、キリンマーチャンダイジング、メルシャン、コスモ食品、小岩井乳業、ナガノトマト、永昌源、協和発酵キリン、キリンシティ、キリン協和フーズ、キリンホールディングス

●「ブラックイルミネーション」(CO削減/ライトダウンキャンペーン※2)参加事業所

※実施日や対象となる施設・照明は各事業所によって異なります。
キリンビール 千歳工場、仙台工場、取手工場、横浜工場、名古屋工場、北陸工場、滋賀工場、神戸工場、岡山工場、福岡工場、北海道統括本部、首都圏統括本部、中部圏統括本部、近畿圏統括本部、中四国統括本部、キリン物流名古屋営業所、キリン物流高槻営業所
メルシャン 本社、磐田工場・生物資源研究所、八代工場、藤沢工場、勝沼ワイナリー、日光工場、苫小牧工場、宇和島工場
協和発酵キリン 本社、富士工場、堺工場、協和発酵バイオ山口事業所防府
  • ※2 環境省が提唱するCO削減策の1つ。今年は2009年6月21日の夏至の日と7月7日のクールアース・デーの20時〜22時の2時間、全国のライトアップ施設や各家庭の明かり等を一斉に消すことを呼びかけている。参加する施設は事前に登録し、ネオン・看板などを消灯する。
【2008年の取り組み例】
「札幌市すすきの地区」

●新川本社 環境コーナー「エコジロー※3ステーション」について

  • ・期間:2009年5月25日〜6月19日
  • ・場所:新川本社1F
  • 【主な展示内容】
  • ・新川本社ビルの省エネ・省資源活動への取り組み紹介
  • ・水資源保全などの活動紹介、「ペコロジーボトル」や「軽量リターナブル大びん」など環境負荷低減に貢献するための容器開発例をはじめとしたキリングループの環境への取り組み紹介
  • ・めざせ!1人、1日、1kg、CO削減「私のチャレンジ宣言カード」配布
  • ※3 キリングループの環境活動シンボルキャラクター。

「環境」に関する意識調査結果

 「環境」に関する意識について、4月下旬に全国の20歳以上の男女を対象にインターネット調査を実施し、4,042人(男性2,058人、女性1,984人)の有効回答を得てレポートにまとめました。

【トピックス】 〜エコ意識は徐々に定着、エコ消費拡大は今後に期待〜

  • ■エコを意識している人は94%。「以前から意識して生活している」人が昨年より8.9ポイント増加しており、エコ意識が定着しつつあることがうかがえる。また、9割以上の人が「生活の中でエコアクションを実践」。
  • ■環境に良いと思いながらそれほど実践していないエコアクションに、「外出時に車でなく電車や自転車を利用」(61%)「エコ家電使用」(47%)「マイ箸の携帯」(40%)「エコカーに乗る」(39%)があり、これらは今後さらに浸透が期待される。
  • ■今後購入したいエコ商品のトップは「エコカー」(53%)。以下「省エネタイプ冷蔵庫」(47%)「省エネタイプの洗濯機」(45%)が続くが、何れも購入率とは隔たりがあり、今後の市場拡大が見込まれる。
  • ■環境に配慮した商品は、「高ければ買わない」人が20%で、昨年より4.4ポイント増。
    また、追加経済対策による購入意向については、「補助が出ても必要になるまでは購入しない」が7割で、厳しい経済環境が家計にも影響していることがうかがえる。
  • ■地球温暖化防止に向け今後期待する先端技術で、「バイオマスエネルギーの活用」は昨年より6ポイント、「バイオエタノール」は6.8ポイント増。
  • ■知っている環境ワードでは、「クールビズ」がトップ。「エコポイント」は約7割と高く、直近の話題の多さを反映している。
  • ■環境問題に熱心な著名人は、オバマ米国大統領が8位に初登場。
【調査結果】
  • 1.対象:全国20歳以上の男女 有効回答数:4,042名
  • 2.方法:インターネット調査
  • 3.期間:2009年4月27日〜30日
(1) 「普段の生活でエコを意識していますか?」(単一回答)
  • ・エコを意識している人は93.8%。
  • ・「以前から意識して生活している」が男女とも昨年より約9ポイント増加。
(2) 「生活の中でエコアクションを実践していますか?」(単一回答)
  • ・9割以上(91.9%)がエコアクションを実践。
  • ・男女別では、女性の方が7.1ポイント高い。
(3) 「実践しているエコアクションは?」「環境に良いと思うエコアクションは?」(複数回答)
  • ・男女ともに70%以上がエコバッグ利用、ゴミ分別を徹底。特にエコバッグは女性の9割が利用している。
  • ・効果があると思いながらそれほど実践していないエコアクションに、「外出時に車でなく電車や自転車を利用(60.9%)」「エコ家電使用(46.7%)」「マイ箸の携帯(40.3%)」「エコカーに乗る(39.3%)」があり、今後さらに浸透が期待される。
  • ・昨年より大幅にアップしたのは、実践しているエコアクションでは「エコバッグの利用」で9.2ポイント増、環境に良いと思うエコアクションでは「エコ家電を使用」で10.8ポイント増。
(4) 「購入したエコ商品、今後欲しいエコ商品は?」(複数回答)
  • ・エコカーの所有は9.1%だが、5割(52.7%)の人が今後欲しいと回答。
  • ・「省エネタイプの冷蔵庫・洗濯機」が欲しいと回答した人は、昨年より増加し約5割だが、所有している人は、3割に満たず、今後の市場拡大が見込まれる。
  • ・エコバッグは、すでに6割(61.9%)の人が所有。

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(5) 「環境に配慮した商品ならどの程度割高でも購入する?」「追加経済対策のエコ対策により省エネ商品(省エネ家電など)を購入する?」(単一回答)
  • ・「高ければ買わない」人が昨年より4.4ポイント増。
  • ・「補助が出ても、必要になるまでは購入しない」が70%。「補助が出るので購入する」は8.4%。
(6) 企業の環境への取り組みで特に関心があるのは?(複数回答)
  • ・「エコ製品・サービスの製造・販売」が59.3%でトップ。
  • ・企業活動のうち、商品・サービス提供のための活動がトップ3を占めている。

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(7) 地球温暖化防止に向け、今後期待する先端技術は?(複数回答)
  • ・昨年に続き、「太陽光発電の普及」がトップ。
  • ・昨年より、「バイオマスエネルギーの活用」が6ポイント、「バイオエタノール」が6.8ポイントアップ。

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(8) 知っている環境ワードは?(複数回答)
  • ・男女共に「クールビズ」がトップ。
  • ・「エコポイント」は約7割(69.4%)が認知。
  • ・男女別では、「グリーン購入・調達」、「循環型社会」、「グリーンニューディール」、「低炭素社会」において、認知度が大きく異なる。

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(9) 環境問題に熱心な著名人といえば?(自由回答)
  • ・オバマ米国大統領が8位に初登場。