ノロウイルスをタンパク質存在下でも除去できる消毒剤の開発に成功 |
2.20%~80%濃度のエタノール単独では、ウイルス不活化効果が認められませんでした。 3.次亜塩素酸ナトリウムは200ppm以上の濃度でウイルス不活化効果が認められましたが、蛋白質の混入したウイルスに対 しては有効ではなく、高濃度の蛋白質を含むウイルスに対しては、1600ppm濃度の次亜塩素酸ナトリウムでも有効ではありませんでした。 4.当社の開発した消毒剤は、「エタノール」に「リン酸」を添加することで、60秒以内の短時間でウイルスを100万分の1以下に減少させる不活化効果を付与することができました。さらに、高濃度の蛋白質を加えたウイルスに対しても有効であり、1600ppm濃度の次亜塩素酸ナトリウムよりも高い不活化効果がありました。 ▼考察 単独では効果を有しない「エタノール」に「リン酸」を添加する事で強いウイルス不活化効果が得られた事は、安全で効力のある消毒剤として有用であると思われます。 さらに、高濃度の蛋白質存在下においてもその有効性に影響を受けることなく、ウイルスの消毒効果が認められました。 また、「ネコカリシウイルス」の感染価の測定法は、現在公共試験機関、大学等ではTCID50(50%細胞変性効果)法で行われていますが、今回使用したプラック法は再現性に優れ、短期間に結果が得られることからTCID50 法より優れていると思われます。 ▼商品化 今回の開発結果を応用したサニテーション用アルコール製剤「エークイックPRO」を当社では8月24日(月)から全国で新発売します。 【発表の概要】
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以 上
2009年7月31日(リリースNO.09039)
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