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[食領域]

「復興応援 キリン絆プロジェクト」
福島県「郡山市・県南鯉養殖漁業協同組合」に支援金を助成

~“生産から食卓までの支援”をテーマに、「鯉に恋する郡山プロジェクト」を応援~

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2015年11月25日

キリンビール株式会社

キリンビールマーケティング株式会社(社長 布施孝之)は、郡山市(市長 品川萬里)、県南鯉養殖漁業協同組合(代表理事組合長 熊田純幸)が一体となって取り組む「鯉に恋する郡山プロジェクト(鯉6次産業化プロジェクト)」への支援金として、総額1,000万円を公益財団法人 日本財団(会長 笹川陽平)の協力のもと11月25日(水)に助成します。

原発事故により放出された放射性物質の影響により、郡山産の鯉からも一時的に放射性物質が検出される状況となりましたが、その後の検査結果で検出限界未満となり、以降、放射性物質は検出されていません。しかし、生産量は震災前と比較して大幅に落ち込んでおり、風評は未だ強く、震災前の状況まで回復していない状況です。このまま生産量の減少が続くと、後継者不足に拍車をかけ、産地の縮小や食文化の衰退を余儀なくされる可能性があります。今回のプロジェクトは、復興事業の位置付けから、事業主は県南鯉養殖漁業協同組合だけではなく、郡山市が事業主体者としてプロジェクトの統括を行ない、一丸となって進めるプロジェクトとなっています。今までの郡山市の〝鯉〟のブランドを消すこと無く、新しいブランドである「鯉に恋する郡山」という地域ブランドを立ち上げ、歴史ある特産品であることを強みにして、「郡山市の鯉」の復活と継承、そして新たな食文化の創造を目指します。
今回の助成は、風評の払拭を図るのみならず、〝鯉〟が持つ機能性に着目した新しい機能性食品と市場ニーズに応える食品の開発を行うことで、地域に新しい特産品を生むだけではなく、関連する産業を創造し、雇用の創出を目的とするもので、鯉の機能性成分分析調査、新たな商品開発、ブランド開発、販路拡大、販売促進、担い手育成研修などに活用されます。

キリングループは、2011年に東日本大震災の復興支援活動として「復興応援 キリン絆プロジェクト」を立ち上げ、「絆を育む」をテーマに「地域食文化・食産業の復興支援」「子どもの笑顔づくり支援」「心と体の元気サポート」の3つの幹でグループ各社が一体となり展開しています。今回の助成は、3つの幹の一つである「地域食文化・食産業の復興支援」として実施するものです。
当プロジェクトでは、復興支援として2014年までの3年間で約60億円を拠出してきました。当初、活動期間は3年間の予定でしたが、復興の現状を踏まえ、未来につながる絆を育むことを目指し2015年以降も引き続き、食に携わる企業として“生産から食卓までの支援”をテーマとした農業や水産業に対する地域のニーズに合った支援活動を行っています。

被災地における水産業支援では、水産業への復興支援第1ステージとして、震災後から2012年まで、東日本大震災により被害を受けた「養殖業の復興」に取り組み、岩手県はわかめ、宮城県はかき、福島県は青のりを中心に、養殖再開に向けた養殖設備の復旧のための支援金額は、4億2,220万円となりました。2013年からは、復興支援第2ステージとして、“生産から食卓までの支援”というテーマのもと、生産支援だけでなく、水産物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを展開し、被災3県で総額10億円の助成を行う予定です。なお、福島県では、本年度、水産業復興支援第2ステージとして、今回の助成を含めて、約1億円の助成を行う予定です。

キリングループは、あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていきます。

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