*2017年8月21日付
10年前のビール生産量に訂正すべき箇所がありましたので、一部訂正いたしました。
具体的な訂正箇所は末尾に記載させていただいています。
ご迷惑をお掛けいたしますことを、深くお詫び申し上げます。
キリン株式会社(社長 磯崎 功典)では、インターネット上の仮想大学「キリンビール大学」を運営しています。これは、ビールの楽しさ・奥深さをお客様にお伝えすべく2001年7月に開講したもので、おいしいビールの飲み方から、ビールに関する興味深いうんちくまで、さまざまな学部・施設があり、24時間365日通学できます。
今回、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、計171の世界主要国および各地域について、2016年のビール生産量をまとめました。この調査は1974年分から統計開始しています。
トピックス
- 世界のビール生産量は、約1億9,092万kl(前年比0.6%減)となり、3年連続減少※1。
- 地域別では、アジア(前年比1.5%減、構成比33.1%)が8年連続トップ。2位のヨーロッパ(前年比0.5%増、構成比27.3%)と5位のアフリカ(前年比1.5%増、構成比7.6%)は増加。
- 国別では、中国(前年比3.7%減)が15年連続でトップ、アメリカ(前年比0.7%減)、ブラジル(前年比3.8%減)と続く。日本(前年比2.1%減)は昨年同様の7位。また、上位25カ国では、フィリピンが11年ぶりに上位25カ国に入りました。
2016年の世界のビール生産量は、前年より約107万kl減(前年比0.6%減)の約1億9,092万klとなりました。東京ドームをジョッキに見立てると、約154杯分(東京ドーム1杯分は約124万kl)に相当します。
- 1.地域別生産量(表1)
- 8年連続トップのアジア(前年比1.5%減)は、ベトナム(前年比11.2%増)、インド(前年比4.2%増)フィリピン(前年比5.8%増)が増加しましたが、中国(前年比3.7%減)の影響で減少しました。
2位のヨーロッパ(前年比0.5%増)と5位のアフリカ(前年比1.5%増)は増加しています。
- 2.国別生産量(表2)
- 中国(前年比3.7%減)が15年連続でトップとなりました。
2016年の上位25カ国のうち、10年以上連続で増加している国は、インド(13年連続)のみです。
日本※2(前年比2.1%減)は昨年同様7位となりました。
- 3.10年前との比較(表3)
- 2016年の世界のビール生産量を10年前と比較すると、約1,951万kl(11.4%増)の増加となりました。増加量では中国(約687万kl)、ブラジル(約363万kl)、ベトナム(約282万kl)と続き、増加率ではベトナム(3.2倍)、ブラジル(1.4倍)が上位国では大きな伸びとなりました。
上位10カ国でみると、ベトナムが26位から9位、11位から25位の間では、ナイジェリアが28位から13位、フランスが23位から14位、インドが32位から17位と、順位が上昇しました。
キリングループは、あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていきます。
注:四捨五入のため、数値が必ずしも一致しない場合がある
- ※1 前年以前の実績が今年の調査で変更になった国については、変更した数値を用いて算出している
2015年、2014年の世界総生産量も最新の値に変更している
2015年:1億8,864万kl⇒1億9,199万klへ変更
2014年:1億9,071万kl⇒1億9,230万klへ変更
- ※2 日本の生産量については、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計
出典:各国ビール協会などへのアンケート調査(当社が実施したもの)
The Barth Report Hops 2016/2017(BARTH−HAAS GROUP)
(表1)2016年 地域別ビール生産量
地域別ビール生産量と増加率・構成比
- 日本の生産量に関しては、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計
- 四捨五入のため、合計値が一致しない場合がある
解説
- 世界的に減少となったが、アフリカとヨーロッパが増加となった。
- アジア(前年比1.5%減)は、上位国の中国(前年比3.7%減)はマイナスだったものの、ベトナム(前年比11.2%増)やインド(前年比4.2%増)が好調で、8年連続トップ。
- ヨーロッパ(前年比0.5%増)とアフリカ(前年比1.5%増)は増加。
2016年地域別ビール生産量構成比
(表2)2016年国別ビール生産量
- 日本の生産量については、ビール・発泡酒・新ジャンルの合計
- 四捨五入のため、合計値が一致しない場合がある
解説
- 世界の総生産量は約1億9,092万kl。上位国のマイナスなどが影響し前年比0.6%減となった。
- 中国(前年比3.7%減)は15年連続でトップとなったが、市場の成熟や中国ほぼ全域での夏場の天候不順などの影響で3年連続のマイナスとなった。
- ロシア(前年比0.4%減)は、広告の禁止や増税の影響により、昨年より微減。2年ぶりのマイナス。
- 日本(前年比2.1%減)は、14年連続で順位に変動は無いものの、最需要期である夏場の天候不順などの影響により微減。
- イギリス(前年比0.9%減)は、政治・社会的な影響を受けた市場環境により微減。
- フィリピン(前年比5.8%増)は強力な経済拡大、低インフレと失業率、そして高水準の選挙活動の影響を特徴とする明るい外部環境の変化の影響もあり増加。
(表3)2016年国別ビール生産量~10年前との比較~
- 日本の生産量に関しては、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計。
解説
- 2016年の世界のビール生産量を10年前と比較すると、増加量は約1,951万kl(11.4%増)となった。増加量が最も多いのは中国(約687万kl)、ブラジル(約363万kl)、ベトナム(約282万kl)と続く。
訂正箇所
- 3.10年前との比較(表3)
- 【訂正後】10年前と比較すると、約1,951万kl(11.4%増)の増加
- (訂正前)10年前と比較すると、約1,917万kl(11.2%増)の増加
- 【訂正後】上位10カ国でみると、ベトナムが26位から9位
- (訂正前)上位10カ国でみると、ベトナムが24位から9位
- (表3)2016年国別ビール生産量~10年前との比較~
- 【訂正後】ベトナム 2006年順位 26位、アルゼンチン 同 24位、フィリピン 同 25位 2016年世界総合計 増加量(対06年差kl) 19,514,200kl
- (訂正前)ベトナム 2006年順位 24位、アルゼンチン 同 25位、フィリピン 同 26位 2016年世界総合計 増加量(対06年差kl) 20,514,200kl
- (表3)2016年国別ビール生産量~10年前との比較~【解説】
- 【訂正後】増加量は約1,951万kl(11.4%増)
- (訂正前)増加量は約1,917万kl(11.2%増)