[食領域]
AIを活用したクラフトビールナビゲーションサービス
「ビアナビ」をキリンシティ2店舗でテスト展開開始
- 研究・技術
2018年11月7日
キリンビール株式会社
キリン株式会社(社長 磯崎功典)は、AIを活用することで、お客様が自覚していない嗜好を予測し、好みに合ったクラフトビールをナビゲーションするサービス「ビアナビ」を、キリンシティ株式会社(社長 江田雄太)のキリンシティプラス池袋WACCA、キリンシティプラス横浜ベイクォーター 2店舗で、11月8日(木)から12月16日(日)までの約1カ月間、テスト展開します。
「ビアナビ」は、キリン株式会社の酒類技術研究所(所長 井戸田裕二)が蓄積してきたビールの嗜好データ・知見を用いて、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(理事長 中鉢良治)に設置された人工知能技術コンソーシアム(会長 本村陽一)のAIリビングラボWG※1(リーダー 株式会社ブイシンク 杉山邦洋)と共同で開発したサービスです。自分のライフスタイルや食の嗜好性など、10問程度の簡単な質問に答えることで、当社が保有する嗜好データから回答者が好むクラフトビールの傾向を予測し、おすすめのクラフトビールをナビゲーションします。
テスト展開では、店舗にお越しいただいたお客様にiPad miniを使って質問に回答いただき、4種類※2のクラフトビールの中から、その方の嗜好に合ったクラフトビールを提案します。
- ※1 Society5.0、スマートホーム、スマートタウンの構築に向け、店舗やイベント空間などにおける利用者行動ビッグデータの観測・分析・活用方法を企画・試行・普及を行うワーキンググループ。
- ※2 「ブルックリン ラガー」「JAZZBERRY」「Daydream」「496」の4種類。

※画像はイメージです。
実際とは異なる場合があります。
クラフトビール市場は直近5年間で約2倍に拡大※3し、今後もさらなる拡大が見込まれます。当サービスは、お客様の“購買行動”や“味覚”の好みをベースとしたレコメンドサービスとは異なり、DMP※4とAIアルゴリズムを活用することで、“自分の自覚していない嗜好”を提案することができます。クラフトビールの経験が少ないお客様でも、商品を選択しやすく、好みのビールが見つけやすくなることで、クラフトビールへの接点や飲用体験を増やし、ビール市場自体の魅力化、活性化につなげていきます。
- ※3 キリン調べ、対象期間は2013年~2017年。
- ※4 「データ・マネジメント・プラットフォーム」の略。インターネット上のさまざまなサーバーに蓄積されるビッグデータや自社サイトのログデータなどを一元管理・分析し、最終的に広告配信などのアクションプランの最適化を実現するためのプラットフォーム。
キリングループは、あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていきます。
概要
- 1.サービス名
- 「ビアナビ」
- 2.テスト展開期間
- 2018年11月8日(木)~12月16日(日)
- 3.展開店舗
- キリンシティプラス池袋WACCA
キリンシティプラス横浜ベイクォーター
「ビアナビ」サービス概要
特長
- 電子端末を使って10問程度の質問に回答することで、自分の自覚していない嗜好を予測し、好みに合ったクラフトビールをレコメンドしてくれるサービス。
- 機械学習を重ねることで、より精度の高いレコメンドが可能になる。
- 質問は「ビールの好み」だけでなく、「ライフスタイル」や「食の嗜好」など幅広いのが特長。当社が蓄積している嗜好データと照らし合わせて、回答属性に近い方が好んで飲んでいるビールをおすすめすることが可能。
(質問例)
「料理の献立を考えるのが好きですか?」
「パクチーは好きですか?」
産総研 人工知能技術コンソーシアム AIリビングラボWG 概要
組織概要
産総研 人工知能技術コンソーシアムは、企業・大学・研究機関の技術交流の場を提供することにより、人工知能技術に関連する情報の共通認識形成を図り、人工知能技術全般の一層の技術向上および普及を促進することを目的としたコンソーシアム。AIリビングラボWGは、コンソーシアムのワーキンググループの一つ。
参加企業(22団体)
- 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
- 株式会社東急エージェンシー
- 株式会社ブイシンク
- ネクサート株式会社
- キリン株式会社
- 大阪商工会議所
- 株式会社シーエーシー(CAC)
- 第一生命情報システム株式会社
- 株式会社インテージ
- 株式会社 丸井グループ
他
活動内容
2017年に大阪商工会議所にて、「企業家診断アプリ」の実証実験を実施
連携ワーキンググループ
ユースケースWG、AIツールWG、Human Life WG