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[食領域]

順天堂大学と「神経変性・認知症疾患に関する共同研究」を開始

~特定の食品の摂取の及ぼす効果を検証~

  • その他

2019年6月4日

キリンホールディングス株式会社

当社は、これまでキリン独自素材の乳由来成分「βラクトリン」について研究を進めてきましたが、研究を進める過程で「βラクトリン」である「GTWYペプチド」以外のWY配列を有する認知機能改善ペプチドを確認しました。今後の可能性も含めて、これらの総称を「βラクトペプチド」とすることし、2020年12月以降の研究成果に関する発表については、「βラクトリン」のことを「βラクトペプチドの1つであるGTWYペプチド」と表記します。

2020年12月24日(木)

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)は、三菱UFJリース株式会社、グローリー株式会社、日本生命保険相互会社、三菱UFJ信託銀行株式会社と共に、順天堂大学(学長 新井一)に「神経変性・認知症疾患共同研究講座(講座代表者:医学部神経学講座 教授 服部信孝)※1」を設立し、高齢化に伴い増加する認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患の予防、早期発見、治療の実現に向けた産学連携の共同研究を開始しました。また、当共同研究講座では、日本アイ・ビー・エム株式会社のAIを活用します。

  • ※1 2018年12月に順天堂大学、キリンホールディング株式会社、三菱UFJリース株式会社、グローリー株式会社が設立した共同研究講座。2019年5月には、日本生命保険相互会社、三菱UFJ信託銀行株式会社が本共同研究に新たに参画した。

背景

現在、日本は超高齢社会に突入し、認知症やパーキンソン病など、加齢に伴い発症率が増加する神経変性疾患・認知症疾患は大きな社会課題となっています。認知症有病者数に関しては、2025年に約700万人に達するとみられ、65歳以上の5人に1人が認知症になるとされています※2。しかしながら、十分な治療方法が開発されておらず、適切な「予防」、「早期発見・診断・治療」の支援ツールの開発が重要となっています。

  • ※2 出典:二宮 利治「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」, 2014年

共同研究の内容

順天堂大学は、パーキンソン病や認知症といった代表的な神経変性・認知症疾患に関する診療実績も多く、パーキンソン病だけでも患者数は4,000人以上に上ります。これまで、タブレット端末を通じて、多くの神経変性・認知症疾患の患者の生活ビックデータを収集してきました。本共同研究講座では、生活スタイルや食事の嗜好性などのデータ収集や、介入研究を通じて神経変性・認知症疾患に関する「予防」「早期発見」「悪化防止」「生活レベル維持」等に繋がる取り組みを進めていきます。また、特定の食品の摂取による、疾患の発症・進行や治療方針の策定への有用性を検証し、より良い予防方法の開発を目指します。

当社のねらい

本共同研究講座に参画することで、大きな社会課題となっている神経変性・認知症疾患の予防の重要性が高まる中、特定の食品の摂取の及ぼす効果を検証し、食事などの日常生活を通じた予防方法の開発に貢献することを目指します。

当社は、乳由来βラクトリンや熟成ホップ苦味酸等の食品素材を中心に、神経変性・認知症疾患という社会課題の解決に繋がるソリューションの検証を進めています。
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

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