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[食領域]

~持続可能な原材料調達物流を目指して~

門前倉庫を活用し、原材料輸送を効率化2019年10月より試験運用開始、2020年4月より本格稼働予定

  • その他

2019年10月17日

キリンビバレッジ株式会社

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)とキリンビバレッジ株式会社(社長 堀口英樹、以下、キリンビバレッジ)は、持続可能な原材料調達物流を目指し、三井倉庫株式会社(社長 木納裕)と共同で、門前倉庫※1を活用した原材料輸送をスタートします。2019年10月より試験運用を開始し、2020年4月からの本格稼働を予定しています。

  • ※1 製品の製造工場近隣に設定した原材料倉庫

キリンビバレッジが製造・販売する清涼飲料は、紅茶飲料、コーヒー飲料、炭酸飲料、スポーツドリンクなど多岐にわたっており、多種多様な原材料を使用しています。また、製品は北海道から九州まで日本各地の工場で製造されています。製品の製造工場に対し、原材料の製造工場や倉庫は著しく拠点が少ないため、長距離の輸送が多くなっています。製品の製造工場の計画に合わせて、使いたいときに使いたい量の原材料を輸送するため、少ない量の原材料でも長距離輸送するという非効率も常態化しています。

今回、門前倉庫を活用した原材料調達物流の試験運用を開始することで、トラックが確保できないことによる運べないリスクの軽減、輸送効率の最適化を目指します。門前倉庫の設定により、原材料サプライヤーは運びたい量を運びたいときに輸送し、最大限の効率化を図ることができます。門前倉庫から製品の製造工場までの原材料輸送も使いたいときに使いたい量を複数まとめて同時に行うことができます。これにより、急な製造計画の変更にも対処しやすくなり、製造工場の対応力が格段に向上されます。

今年10月より紅茶葉、乳原材料を対象に、キリンビバレッジ自社工場である湘南工場、滋賀工場を中心に試験運用を開始します。東京オリンピック・パラリンピックも見据え、2020年4月には委託工場を含む全国20工場にて、対象原材料を200種類以上に増やし、本格稼働を予定しています。本格稼働後は、CO2排出を年間1,000トン以上(削減率約80%)、長距離※2輸送トラック台数も4,000台以上(削減率約63%)を削減できる見込みです※3。

  • ※2 100㎞以上と定義
  • ※3 2017年原材料輸送実績を基に、門前倉庫の活用を想定している原材料のみを対象として試算。

今回の取り組みを通じ、原材料を輸送するトラックを取り巻く環境が直面しているドライバーの高齢化や人出不足などの社会課題の解決による「社会的価値の創造」と、製造工場の対応力向上による「経済的価値の創造」の両立により、CSV※4を実践していきます。

  • ※4 Creating Shared Valueの略。お客様や社会と共有できる価値の創造

門前倉庫を活用した、原材料輸送効率化の取り組み(イメージ)

<取り組み前>

<取り組み後>

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

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