キリンビール北海道千歳工場にて安全見守りサービス「Work Mate」を2022年10月より導入

~キリンビール神戸工場・キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所でも実証実験を経て2022年6月より本格運用を開始~

  • 研究・技術

2022年9月30日

キリンビール株式会社
株式会社ユビテック

キリンビール株式会社(本社:東京都中野区、社長:堀口 英樹、以下 キリンビール)は、株式会社ユビテック(本社:東京都港区、社長:大内 雅雄、以下 ユビテック)が提供する作業者の安全見守りサービス「Work Mate(ワークメイト)」を、キリンビール北海道千歳工場にて2022年10月より導入します。また、2021年7月~10月に実証実験を実施したキリンビール神戸工場、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所では、「Work Mate」の有効性を確認できたことから、各工場にて約100台のスマートウォッチを導入し2022年6月より本格運用を開始しました。

1.「Work Mate」取り組みの背景

キリングループでは、健康経営の取り組みとして従業員の安全・衛生の確保を最優先とした職場環境の整備に努めています。この一環で、製造現場作業における労災事故の早期発見・未然予防の実現を目指し、これまで従業員の転倒防止などの安全・衛生を重視した体制づくりをしてきました。一方で、工場内でさまざまな場所にいる従業員の転倒といった異変に迅速に気付くことは難しく、また、近年の猛暑日の増加により工場現場における熱中症リスクも高まっています。今回、スマートウォッチを従業員が着用し、「Work Mate」で従業員のバイタル情報の管理や転倒・熱中症予兆などの検知につなげることで、キリンビールは作業現場における従業員の安全性のみならず、健康状態の“見守り”を推進します。

2.2021年7月より実施した実証実験の概要・結果

キリンビール神戸工場、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所では、2021年7月~10月にかけて実証実験を実施し、1工場あたり6名が業務時間内にスマートウォッチを着用し、「Work Mate」の「転倒検知」「健康検知(熱中症予兆検知、体調変化の検知)」「操作性」の3項目の検証をしました。
実際に着用した従業員からは「転倒などした場合に管理者に通知が出るので安心度が増す」、「端末重量は軽めなので違和感なく利用できる」といった声があり、熱中症対策・転倒についても早期の対応が可能になることが確認され一定の有効性が実証されたことから、キリンビール神戸工場、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所では、それぞれ約100台のスマートウォッチを導入し、2022年6月より「Work Mate」の本格運用を開始しました。また、キリンビール北海道千歳工場でも、他工場の導入状況およびおよそ1カ月間の実証実験結果を踏まえて、2022年10月よりおよそ20台のスマートウォッチを導入し「Work Mate」の運用を開始します。

3.今後の展開

昨今、少子高齢化にともない国内の労働人口の減少が社会課題となる中、職場環境の改善と従業員の安全・健康を守ることは急務となっています。今後、当社はキリンビール横浜工場など他工場での展開を、ユビテックはさらなる外販を目指します。
当社とユビテックは、今後も安全安心な職場環境を構築することで、社会課題の解決を目指します。

キリングループではこれからもICTを活用したグループ全体のDXを加速させ、新たな価値を生み出し続けることで持続的な成長を目指します。

「Work Mate」概要

「Work Mate」のコンセプト

転倒・転落や各種体調変化のリアルタイム検知に加え、バイタルや活動量データから熱中症予兆や注意力低下などの「危険予知」を行い、労災事故の「未然予防」を目指す

「Work Mate」の特徴・機能

※ 熱中症予兆検知について

・実証で得たバイタルデータから熱中症の「予兆」を検知するアルゴリズムをユビテックが独自開発
・日々のバイタルデータの個人特性をAIが学習することで、検知精度が進化し続けていく
・回復状態も検知し、現場での適切な休憩および現場復帰を促す

・「Work Mate」は、医療機器ではなく、疾病の診断、治療、予防を目的としておりません。

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