推進体制
体制
アルコール関連問題については、グループCSV委員会にて方針・戦略および計画策定のための討議を行うとともに、CSV計画の実行状況のモニタリングを行っています。
決定した内容は、必要に応じグループ経営戦略会議や取締役会に付議・報告し、グループ全体戦略へ反映させています。

アルコール関連問題への対応 目標/計画
「CSVコミットメント」は、「グループ・マテリアリティ・マトリックス」を踏まえてグループ経営理念を社会的存在意義に翻訳した「CSVパーパス」の実現に向けて、各事業が取り組む中長期のアクションプランです。
経営諸課題であるアルコール関連問題への対応については、CSVパーパスにおける「酒類事業を営むキリングループ」の責任として、目標を設定、計画を策定しています。
社内管理上は、毎年目標値の見直し・アップデートを行っており、その実行状況を四半期毎にモニタリングし、キリンホールディングス取締役会にも報告するとともに、ホームページに開示しています。
CSVコミットメントへの取り組みを通じて、グループ全体で社会的価値を創出するとともに、競争力強化と事業の成長という経済的価値につなげてCSV経営を深化させます。
経営諸課題 | 特に貢献する SDGsターゲット |
CSVコミットメント | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
アプローチ | 成果指標 | 会社/部門 | 目標値 | 目標年 | ||
アルコール関連問題への対応 | 3 | お酒に適正な飲酒の情報を提供し、適正飲酒啓発を推進することで、アルコールの有害接種の根絶に繋げるとともに、酒類を製造・販売する企業グループとしての社会的責任を果たし、酒類事業環境の維持継続に繋げます | 適正飲酒啓発プログラムの参加・閲覧数 | キリンビール | 2,000万人以上 | 2025~ 2027年累計 |
メルシャン | 8,550人 | 2025~ 2027年累計 |
||||
ライオン | Alcohol&Me(適正飲酒啓発)のエンゲージメント指数の向上(2026年比) | 2027 | ||||
3 | ノンアルコール・低アルコール商品の提供を通じて、お客様の目的に応じた選択肢を拡充し、お客様のアルコール摂取量のコントロールを支援するとともに、ノンアルコール・低アルコール商品による事業成長に繋げます | ノンアルコール・低アルコールの構成比増率 | キリンビール | ノンアルコール・低アルコール構成比増 | 2027 | |
ノンアルコール・低アルコールの飲用機会の拡大に繋がるような商品・SKUの上市やそれに繋がる活動 | メルシャン | ノンアルコール・低アルコールの飲用拡大に繋がる4商品の上市とその活動 | 2027 |
業界団体への参画
キリングループは、業界団体や医学協会など関連団体と連携して、適正飲酒に向けた各種啓発活動を実施するほか、自主規準の強化・改定を行い、責任あるマーケティング活動の推進に努めています。
ビール酒造組合
キリンビールをはじめとするビール会社5社で昭和28年に設立された特別認可法人であるビール酒造組合では、不適切な飲酒の誘引防止・改善に向けた自主的な活動に取り組んでいます。未成年者の飲酒防止や女性にとっての適正な飲酒のあり方など、正しい知識の普及のほか、ビール酒税の適正化、環境美化・省資源の推進、国内外のビール醸造組織との協働を目的に活動しています。
日本洋酒酒造組合
昭和28年に「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律」により設立された法人で、ウイスキー、ブランデー、スピリッツ、リキュール、甘味果実酒及び雑酒(性状がみりんに類似するもの)の製造者によって組織されています。キリンは本組合の一員として、酒類と健康の問題をはじめ、アルコールに関連する社会的問題に対する取り組みのほか、容器のリサイクル等、環境を守るための運動にも参加しています。
公益社団法人 アルコール健康医学協会
昭和55年に設立された厚生労働省と財務省共管の社団法人で、適正飲酒の普及啓発を目的として機関誌・情報誌の刊行、講演会の開催、ビデオ等の配布やポスター作成のほか、アルコール飲料と健康に関する調査・研究を行っています。キリンを含む酒類企業各社は同協会と連携してアルコール問題に関する情報誌を年3回発行しています。
IARD(International Alliance for Responsible Drinking)
世界的な課題としてのアルコール関連問題に対応するため、キリンホールディングスは、世界の主要酒類メーカーが参画する国際 NPO組織「IARD」に加盟し、適正飲酒の推進と有害飲酒の低減をグローバルレベルで実現するための共同声明「業界コミットメント」を、グループの主要な事業地域において2013年から推進しています。