健康経営の実現

お客様へ健康をお届けする企業として、従業員が健康で活き活きと仕事に向きあえる環境・機会をつくっていきます。

方針・戦略

健康経営の実現に向けて

キリンビバレッジグループはヘルスサイエンスリーディングカンパニーに向けた「人財」と「組織」の土台の健康づくりを目指し、経営の重要な課題として「健康経営」を推進しています。また、2025年には「キリンビバレッジグループ健康宣言」を制定し、全社・全員での健康経営に取り組んでいます。

キリンビバレッジグループ健康宣言:キリンビバレッジグループは「お客様の毎日に、おいしい健康を。」をパーパスとして掲げ、飲み物を通して“健康”という社会課題の解決に貢献します。そのためにまずは従業員ひとりひとりとその家族からココロとカラダの健康づくりを進め、キリンビバレッジならではの健康経営を推進してまいります。
  • 「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

取り組みの全体像

キリンビバレッジグループ人財戦略全体像

キリンビバレッジグループ人財戦略全体像の図解

健康経営戦略マップ

健康経営戦略マップの図解

2025年取り組みテーマ

重点課題:ヘルスサイエンスリーディングカンパニーに向けた「人財」と「組織」の土台の健康づくり ありたい姿:従業員とその家族が健康について学び、健やかに働けている状態。お客様に対してヘルスサイエンスの価値・魅力を伝えられている状態。社会に対してウェルビーイングの価値創造を提供できている状態。 キリンビバレッジならではの健康経営 3つの重要テーマ:「ココロとカラダの健康経営:従業員と家族のココロとカラダの健康を推進する」「生産性向上:ICTを活用して良好なライフワークバランスを実現する」「心理的安全性:違いを認め合いハラスメントのない組織の多様性を創り出す」 3つともを満たすとことでWell-beingな健康経営を目指していく

健康経営推進体制

キリンビバレッジグループでは、キリンビバレッジ(株)常務執行役員副社長をCheif Well-being Officer(健康経営最高責任者)として健康経営に取り組んでいます。

体制図

キリンビバレッジグループ健康経営推進体制

CWO挨拶

「お客様の毎日に、おいしい健康を。」を実現する、
キリンビバレッジグループの健康経営への挑戦

私たちキリンビバレッジは、パーパスである「お客様の毎日に、おいしい健康を。」を原点に、ヘルスサイエンスリーディングカンパニーを目指し、事業活動と健康経営を一体として推進しています。企業が持続的に成長し続けるためには、従業員一人ひとりが心身ともに健やかに、いきいきと働くことが不可欠です。キリンビバレッジの経営ビジョン「おいしい飲みもので、ヘルスサイエンスリーディングカンパニーへ」は、単なる商品開発や売上の拡大だけでなく、従業員の健康・働きがい・成長環境のすべてが企業競争力の源泉であるという認識に基づいています。私たちは「健康経営=経営戦略の中核」と位置付け、健康を土台とした人財戦略と組織風土改革を進めています。

現在、キリンビバレッジでは、健康経営を経営の重要課題と位置づけ、「人財」と「組織」の健康こそが企業成長の土台であると考え、次の3つのテーマを中心に健康経営を推進しています。

〈従業員と家族のココロとカラダの健康推進〉

定期健康診断100%受診やストレスチェック、健康イベントの実施、ウェルビーイング推進アプリ(WellWaアプリ)の導入、セルフ・ラインケア研修を通じて、全方位的な健康サポート体制を整えています。

〈生産性向上とワークライフバランスの実現〉

ICT活用による業務効率化や長時間労働の是正、DX推進など働きやすい環境整備を進め、従業員が自身のキャリアやライフスタイルに応じて最大限のパフォーマンスを発揮できるよう取り組んでいます。

〈心理的安全性・多様性の尊重〉

社内外のコミュニケーション文化を磨き、多様な人財が互いに認め合い、ハラスメントのない安心できる組織づくりを徹底しています。

2025年度は、「健康リテラシー」「適正体重維持者率」「プレゼンティーイズム」などの項目において健康経営KPIを明確に設定し、PDCAサイクルを強化しながら取り組みを進めてまいります。また、学びの場を創出し、従業員一人ひとりの健康知識の底上げと行動変容を促進していきます。

キリンビバレッジは、これからも全従業員とその家族、そしてお客様や社会全体の健康価値向上に貢献し続けます。

キリンビバレッジ株式会社

常務執行役員副社長

CWO(健康経営最高責任者)

谷井 光一

指標と目標

25年の取り組み指標と目標値

プレゼンティーイズムの調査スコア 65.0pt
適正体重維持者率 60.0%
AUDIT(※)8点未満の従業員の割合 73.0%
KIRIN健康サーベイ 健康リテラシー/関心度スコア 5.00/6.00
エンゲージメント 業務効率化スコア 55.0pt
エンゲージメント ワークライフバランススコア 55.0pt
時間外労働者数 24年比半減
  • AUDIT (The Alcohol Use Disorders Identification Test) の略飲酒習慣スクリーニングテスト

健康関連指標

指標 2023年 2024年
定期健康診断受診率(%) 100 100
定期健康診断後の精密検査受診率(%) 89.0 92.0
ストレスチェック受診率(%) 96.8 97.9
特定保健指導実施率(%)※1 83.6 未確定
喫煙率(%)※1 29.2 28.7
運動習慣者率(%)※1 32.5 34.8
ハイリスク者の受診率(%) 100 100
適正体重維持者率(%)※1 58.1 56.2
傷病による長期欠勤・休職者数(人)※2 24 25
プレゼンティーイズム(WHO-HPQによる絶対的プレゼンティーイズム) 62.51 63.82
アブセンティーイズム(傷病による欠勤) 1.39 1.44
いきいき度 116 118
ワークエンゲージメント(点)(新職業性ストレス簡易調査票) 2.63 2.67
ストレスチェックの集計結果(総合健康リスク) 82 82
非飲酒群、危険の少ない飲酒群の割合(%)
(飲酒スクリーニングテスト(AUDIT)8点未満)
71.0 71.1
KIRIN健康サーベイ受験率(%) 83.5 72.2
出産・育児休暇後の復職率(%) 合計 100 100
男性 100 100
女性 100 100
休業災害度数率(被災者数/百万時間)※3 0.00 0.58
従業員一人当たりの年間総実労働時間(時間/人) 1975 1971
労働安全方針が適用された従業員の割合(%)※4 100 100
労働災害による死亡者数(人) 0 0
年次有給休暇取得率(%) 62.7 66.0
  • ※1
    40歳以上の健保加入者
  • ※2
    1か月以上の休職
  • ※3
    年間のべ実労働時間数100万時間(従業員換算では約500人)に対しての、1日以上の休業を伴う休業災害被災者数
  • ※4
    2022年7月にキリングループ労働安全衛生方針を策定。

健康経営推進の取り組み例

ウェルビーイング推進アプリを活用した健康施策

「経営層からの挑戦状リレー」

WellWaアプリ内で展開する健康施策で、各部門のリーダーが考えた健康ミッションをリレー形式で配信する取り組みです。従業員は経営層から挑戦状として発信されるミッションを楽しみながら挑戦します。本施策を通じて組織全体での健康行動実践や健康コミュニケーションを促進します。

免疫ケアチャレンジ

全社員に免疫状態を“見える化”する検査キットを配布し、日々の行動変容を促すことで、健康習慣の定着を目指す取り組みです。免疫状態の可視化は、グループ社内で開発中の仕組みを活用しています。

健康健康通信簿

各部門の現状を健康経営通信簿で可視化し、コミュニケーションツールとして活用しています。部門間の対話の中で部門ごとの課題を明確にしながら、原因や取り組み状況を分析し、アクションにつなげています。

メンタルヘルスの取り組み

ラインケア

メンバーの不調や異変の早期発見、メンバー支援などの対処方法を学ぶ機会としてリーダー対象のラインケア研修を実施しています。(基礎、応用の2種)

研修の目的・ゴール ラインケアの基本を振り返る:クイズを通して、ラインケアを行う管理職・リーダーが担う基本的な役割や適切な相談対応のポイントを再確認できている ラインケアの実践イメージを高める:ケーススタディを通じて、メンバーがメンタルヘルス不調に陥りやすいポイントや管理職・リーダーとしての関わり方について実践イメージがついている
相談対応の基本ステップ 【ステップ1】気づく、声をかける:普段から気にかけ、メンバーのいつもと違う変化に気づく・変化に気づいたら、早いタイミングで声掛けを行う※不調に気づくため、また気づいた際も急な声かけにならないよう、普段からコミュニケーションがとれる関係性を作っていることが大切となります。※顔色が悪い、笑顔が少ない、腰痛や血圧の悪化などの「身体面の不調」、遅刻や欠勤、仕事上のミスの頻発などの「行動面の不調」、普段より無気力だ、イライラしている、判断力が低下しているなどの「精神面の不調」など、様々な観点での不調を気にかけ、気づくことが大切です。【ステップ2】傾聴する:相手が伝えたいことを、話しやすい雰囲気で、需要的・共感的な態度で聴く。※自分の賛否(=評価)が入る「同感」のスタンスではなく、「〇〇だから辛いんだね」のように、相手軸に立った「共感」のスタンスで話を聞くことが大切になります。【ステップ3】支援する・支援につなげる:相談内容や、相手の状況に応じて必要な支援を行う。・その際、リーダー一人で抱え込まない。※支援は上位リーダー・総務役割の担当者、産業医など組織内の資源を活用・連携しながら進めることで、メンバーにとっても適切でかつ会社ルールに沿った適切な支援につながります。