CPOメッセージ

CPOメッセージ

人財を起点に、イノベーションを生み続けるキリングループへ

価値創造の源泉は「人財」

「Innovate2035!」で目指すキリングループのイノベーションは、お客様や社会に新しい生活習慣を生み出すこと、生活習慣を変えていくことです。そしてそのための価値創造の源泉が人財です。一人ひとりの業務の中での挑戦、工夫の積み重ねがグループ全体のイノベーションを生み出します。

私たちは人財の力で多くのイノベーションを生み出してきました。今後も酒類、飲料・ヘルスサイエンス、医薬の各事業、高度な専門性を持つ機能、そして地域を超えた連携を掛け合わせ、キリンならではのイノベーション創出を加速します。そのために人財戦略も大きく進化させていく必要があります。経営を取り巻く環境も劇的に変化し、人口減少、労働市場の流動化、働き方や働く意識の多様化に加え、AI・デジタルテクノロジーの急速な進化が人財戦略の在り方そのものを変容させると考えています。

経営戦略の実行とWell-beingを紡ぐP&Cストーリー

キリングループでは、経営戦略と人財戦略を深く紐づけるべくP&C(People & Culture)ストーリーを定めました。P&Cの各取り組みが、価値創造やイノベーション、事業成長にどうつながるか、持続的に企業価値を高めるかを可視化し、社内外のステークホルダーと共有するフレームとするものです。

また、人財が力を発揮し続けるために重要なのがWell-beingです。従業員一人ひとりが「キリングループで働くよろこび」を実感してこそ、社会やお客様によろこびを届けることができます。従業員の心身の健康や活力の向上、P&Cストーリーに沿った個人の成長やカルチャー、環境づくりをトータルで捉えWell-beingを実現し、「人財が育ち、人財で勝つ」とともに、従業員・社会視点で「選ばれる会社」となることを両立させます。そして、新たに掲げた「KIRIN WAY」を根付かせ、人財・組織の両面でイノベーションが生まれ続けるグループに変革します。

変化の中で成長に向けた新たな取り組み

グループの成長と今後の環境変化を見据え、三つの切り口で取り組みを開始しています。

第一は、AIをパートナーとする人財ポートフォリオの再構築です。人間ならではの価値、役割を常にアップデートするとともに、AIも含めたチームで共有していく文化を根付かせ、これらを競争力に転換できた企業こそが、持続的な成長を実現できると考えます。

そのために、キリンならではの「専門性」と「多様な経験」を軸とする人財マネジメントを進化させます。一見相反する専門性と多様な経験を併せ持つことで、AI時代の人間ならではの力を養うとの考えからです。しかし欧米を中心としたジョブ型の労働市場と、タレント起点で人財を育成する文化のある日本では、ポリシーが異なる面があり、活発な人財交流の妨げとなるケースも出てきます。双方の良さを生かしつつ、スキルや経験の可視化・構造化を進めたハイブリッドな人財マネジメントを目指します。

第二は、従業員起点の人財戦略を根付かせ、キリンの強みとすることです。「従業員の意識・行動がどう変わるか」を起点に戦略を総点検し、人と組織の力を最大に引き出し、人的投資の質と成果の向上を目指します。

第三は、これらを推進する基盤やデータの整備です。非構造データも分析できる時代になってきています。各種データを統合的に活用し、人財戦略が財務価値にどうつながるか検証を続け、グループ共通のKPI、PDCA、開示の質の向上に努めます。

CPO(Chief People Officer)としてのコミットメント

企業は人を選ぶ側から人に選ばれる側へと立場を変えつつあります。人財こそが価値を生み出すという考えは既にキリングループの経営に根付いていますが、今後さらに従業員理解をベースとし従業員の意識・行動の変化を起点とする発想が重要と考えています。これは「Innovate2035!」で掲げる、ステークホルダー起点のイノベーションの発想にも通じます。徹底した従業員理解、従業員を起点とする人財戦略がキリンの強みとなるよう根付かせ、人財の成長とグループの成長を好循環させながら、グループの持続的成長を実現していくことに、CPOとして強くコミットします。