[ヘルスサイエンス領域]

CVCファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」が先進的な完全非接触デバイスで睡眠領域の課題解決に取り組む株式会社マリに出資を決定

~睡眠を中心としたヘルスサイエンス領域における非接触スマートセンシング技術の可能性を探索~

  • CSV

2022年1月20日

キリンホールディングス株式会社

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)は、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレイン株式会社(社長 百合本安彦)と共同で設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(キリン ヘルス イノベーション ファンド)」を通じて、先進的な完全非接触デバイスで睡眠領域の課題解決に取り組む株式会社マリ(社長 瀧宏文、以下「マリ社」)に、2022年1月14日(金)に出資しました。

キリングループは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」を策定し、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV※先進企業となる」ことを目指しています。その実現に向けて、既存事業の「食領域」(酒類・飲料事業)と「医領域」(医薬事業)に加え、キリングループが長年培ってきた高度な「発酵・バイオ」の技術をベースにして、人々の健康に貢献していく「ヘルスサイエンス領域」(ヘルスサイエンス事業)の立ち上げ・育成を進めています。
※ Creating Shared Valueの略。お客様や社会と共有できる価値の創造

マリ社について

マリ社は睡眠時無呼吸症候群の患者向けに、完全非接触で状態検知・治療ができるデバイスを開発するスタートアップ企業です。医療現場ニーズに沿った製品開発を指南するスタンフォード大学のバイオデザインプログラムで生まれたアイデアをベースに創業した京都大学発スタートアップ企業で、完全非接触での睡眠障害治療の実現を目指しています。非接触かつ高精度にバイタルデータを取得できる状態検知デバイスは、睡眠障害の治療用途以外にも、さまざまな場面でビジネス応用が期待できます。マリ社のこのような技術力と、キリングループが持つ知見を掛け合わせ、睡眠領域だけでなく、幅広いヘルスサイエンス領域における活用の可能性を探索していきます。

マリ社が取り組む課題

睡眠時無呼吸症候群には、既存の治療方法として、接触型の専用デバイスの装着や手術などがありますが、患者への負担が大きく、治療の実施・継続が課題となっています。マリ社は睡眠状態の検知と治療の両方を完全非接触で行うことにより、患者の治療負荷を低減するデバイスを開発しており、既存治療が抱える課題の解決を目指しています。また、状態検知デバイスは、高い周波数の電波で対象物との距離や角度、速度を測定するミリ波レーダを使い、体表面の微細な変位から、高精度に心拍数や呼吸数などのバイタルデータを取得することができるため、睡眠領域以外にも、病院などにおける見守りに技術応用が期待されています。

  • 治療デバイス使用イメージ
    (左:状態検知デバイス、右:低周波音照射装置)

CVCファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」について

当社は本CVCファンドを通じて、ヘルスサイエンス関連の先端技術や顧客体験の向上を実現するソリューションなどを対象とした、革新的な技術やビジネスモデルを有する国内外のスタートアップ企業へ投資を行っています。短期的なシナジー創出にこだわらず、中長期的な視点で価値創出が見込めるスタートアップを対象に、スタートアップ企業が持つ新たな発想や技術とキリングループのヘルスサイエンス領域の強みや資源をかけ合わせることで、お客様の生活を豊かにする魅力的な価値を創出していきます。

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

企業概要

(1)CVCファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」概要

名称 KIRIN HEALTH INNOVATION FUND
(登記上の名称)KIRIN・GB投資事業有限責任組合
投資対象 国内外のヘルスサイエンス領域に関連したスタートアップ企業
組成時期 2020年3月
運用総額 50億円
運用期間 10年間
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社

(2)グローバル・ブレイン株式会社の概要

会社名 グローバル・ブレイン株式会社
所在地 東京都渋谷区桜丘町10-11
代表者 代表取締役社長 百合本 安彦
設立 1998年1月
事業内容 ベンチャーキャピタル事業
URL https://globalbrains.com/

(3)マリ社の概要

会社名 株式会社マリ
所在地 〒600-8815
京都市下京区中堂寺粟田町91 京都リサーチパーク9号館104号室
代表者 代表取締役社長 瀧 宏文
設立 2017年11月
事業内容 睡眠時無呼吸症候群の診断・治療機器開発
ミリ波レーダを活用した非接触ヘルスケアモニターの製造、販売
URL https://marisleep.co.jp/

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