「自然関連財務情報開示タスクフォース」(TNFD)の“The TNFD Forum”に参画

~ガイドライン策定にむけたネットワークへ国内食品飲料・医薬品として初の参画~

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2022年1月27日

キリンホールディングス株式会社

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)は、自然資本に関するリスクについて企業が報告し行動するための、リスク管理に向けた情報開示の枠組みである自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)のミッションとビジョンを共有するためのサポーターネットワーク“The TNFD Forum”に2021年12月より参画しました。尚、国内食品飲料・医薬品として初の参画となります。

TNFDは企業などが自然に関連したリスク情報開示を行い、自然に良い影響(Nature Positive※1)をもたらすよう資金の流れが転換されることを目指し、情報開示を行うためのフレームワークの開発、提供を目指す国際的な組織です。2019年1月の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で発案され、2021年に国際機関及び民間2団体※2によって正式に発足しました。TNFDが開発している情報開示フレームワークは、世界16ヵ国の金融機関、企業やマーケットサービスプロバイダーなどから選出された34人※3からなるタスクフォースで議論が進められています。“The TNFD Forum”は、タスクフォースにおける情報開示フレームワークの開発作業を支援するため、自然や金融などに関する専門性を有する企業や団体からなるネットワークです。
※1 Nature Positiveとは、2030年までに自然の減少を食い止め回復軌道を目指すこと。2021年に開催されたCOP15(国連生物多様性条約第15回締約国会議)やCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)においても、注目されている考え方
※2 国際機関とは、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)、国連開発計画(UNDP)、民間団体とは、世界自然保護基金(WWF)およびイギリスの環境NGOグローバル・キャノピー(Global Canopy)
※3 2021年末時点

キリングループは自然の恵みを原材料に、自然の力と知恵を活用して事業活動を実施しているため、生物多様性の保全は重要な経営課題であると認識し、「キリングループ生物多様性保全宣言(2010年)」のもとで取り組みを進めてきました。今回の参画において、タスクフォースの議論に積極的に貢献するとともに自然資本※4および生物多様性に関する取り組みを加速させ、国際社会とともに生物資源の保全に取り組んでいきます。また、複合的に発生し相互に関連する環境問題に対して、「キリングループ環境ビジョン2050」で掲げている4つの課題(生物資源・水資源・容器包装・気候変動)を、個々に考えて対応するのではなく、統合的に捉え、取り組んでいきます。
※4 自然資本とは、再生可能及び非再生可能資源や生態系サービスのフローを社会に供給する自然資産のストック

今後もキリングループは、豊かな地球の恵みを将来にわたって享受し引き継ぎたいという思いを、バリューチェーンに関わるすべての人々と共につないでいくために、さまざまな社会課題に対する取り組みを積極的に進めていきます。

<参考>
・キリンホールディングス Science Based Targets Networkが主催するCEPに参画
https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2021/0312_01.pdfPDF:680KB
・キリングループ持続可能な生物資源利用行動計画の改訂
https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2021/0903_02.html

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