「プラスチックが循環し続ける社会」を目指し連携をスタート

プラスチックリサイクル推進に向けた課題を解決し、循環型社会への貢献を目指す

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2022年2月22日

キリンホールディングス株式会社

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典、以下キリン)は、株式会社ファンケル(社長 島田和幸、以下ファンケル)と2019年の資本業務提携を契機にさまざまな共同取り組みを進めています。
この度、両社が目指す“プラスチックが循環し続ける社会”の実現に向け、PET材料の再利用促進を目的に、キリンとファンケルで連携を開始し、循環型社会への貢献を目指します。

日本国内における「ペットボトルからペットボトル」への再生率は低く、多くが食品トレーや衣類などの他のペット製品に再生されています。また、回収される廃ペットボトルの一部にはゴミなどの異物が混在しており、リサイクルに適した廃ペットボトルの安定的な確保には課題があります。従来のメカニカルリサイクルは、繰り返し再生することで、PET樹脂の品質が低下すると言われています。これに対してケミカルリサイクルは、廃ペットボトルの解重合(化学分解処理)を行い、PETの中間原料まで分解、精製したものを再びPETに重合(合成)することで、廃ペットボトルを精製度の高いPET原料に再生することができます。

キリンでは、2020年12月より三菱ケミカル株式会社(社長 和賀昌之)と先行してペットケミカルリサイクルの実用化に向けた共同プロジェクトを開始しています。2019年2月に策定した「キリングループ プラスチックポリシー」の「日本国内におけるリサイクル樹脂の割合を2027年までに50%に高める」という目標達成に向け、当プロジェクトでは、廃ペットボトル以外の廃ペット製品を回収する仕組みも合わせて構築し、将来的には「ペット製品からペット製品」への再生を目指しています。

ファンケルでは、昨年7月から独自の取り組みとして「FANCLリサイクルプログラム」を実施しています。使用済みの化粧品ペット容器を、一部の直営店舗で回収してメカニカルリサイクルを行い植木鉢にして、横浜市のガーデンイベントに寄贈します。このプログラムは、今後も継続を予定していますが、メカニカルリサイクルは、持続性に課題があることから、資源循環のリサイクル手法としてケミカルリサイクルへの切り替えを検討してきました。

この度、ケミカルリサイクルにおいてキリン、ファンケルの両社で協働し、“プラスチックが循環し続ける社会”へ向けた取り組みを促進します。

ファンケルとキリンでは、今後もさらにプラスチックの資源循環をはじめとする環境課題の解決について取り組み、環境におけるシナジーを創出してまいります。

(参考)
三菱ケミカル社と共同プロジェクト開始PDF:750KB
「FANCLリサイクルプログラム ~花と緑を広げよう~」を開始PDF:392KB

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