[食領域]

キリンビバレッジと千葉薬品が協同し、「ヤックスドラッグ」全店で使用済みペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始

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2022年10月13日

キリンビバレッジ株式会社

キリンビバレッジ株式会社(社長 吉村透留)はドラッグストアなどを展開する株式会社千葉薬品(社長 八川昭仁、以下千葉薬品)と協同し、使用済みペットボトルを回収してペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」の水平リサイクルを千葉県・茨城県内にあるドラッグストア「ヤックスドラッグ」全117店舗※1を対象に、8月より店頭で順次リサイクルボックスを設置し、10月中旬より水平リサイクルを本格的に開始します。
※1 2022年10月13日時点

1.実施の背景

日本では、使用済みペットボトルは回収された後、幅広い用途でリサイクルされることが多いため、「ボトルtoボトル」の水平リサイクルの実施割合は15.7%※2と低いことに加えて、一度ペットボトル以外のPET製品に再生されたものを、ペットボトルに再生することは技術的に困難です。また、回収される使用済みペットボトルにはゴミなどの異物が混在していることも「ボトルtoボトル」の推進を阻害する要因になっており、リサイクルに適した良質な使用済みペットボトルを安定的に確保することが喫緊の課題となっています。さらに、プラスチックを循環し続ける社会の実現のためには、再生PET樹脂のコストを低く抑える必要があるため、回収スキームの効率化も課題となっています。
※2 PETボトルリサイクル推進協議会 「PETボトルリサイクル年次報告書2021」

2.取り組み概要

店頭でのペットボトル回収はポスターなどでリサイクルボックスの設置目的の啓発を行うことで、異物混入が少なくなる傾向にあります。そこで、本取り組みでは、「ヤックスドラッグ」に新たにリサイクルボックスを設置するとともに、ポスターなどで設置目的の啓発を行い、異物混入を減らし、ラベルとキャップを剥がし洗浄した状態の良質な使用済みペットボトルを回収することを目指します。回収した使用済みペットボトルは、「ヤックスドラッグ」店舗に商品を配送した帰りの便のトラックで店舗から物流センターまで運搬した後、株式会社斎藤英次商店(社長 斎藤大介)が圧縮加工を行い、リサイクラーである遠東石塚グリーンペット株式会社(社長 安田真一)にて樹脂再生を行った後、当社が再生PETを使用した容器の飲料の製造を行います。なお、これら一連のペットボトル回収は、株式会社アライン(社長 遠藤正浩)のオンラインシステム「Pet BtoB Net」によって、店舗ごとの回収量およびリサイクラーへの搬入量がリアルタイムに可視化されます。また、株式会社斎藤英次商店は、「ヤックスドラッグ」の物流センターから使用済みペットボトルだけでなく、段ボールなど古紙の回収も同時に行い効率化を図ります。

3.取り組みの効果

当社と千葉薬品が協同してリサイクルモデルを確立し、「ボトルtoボトル」水平リサイクルの推進に貢献します。さらに、回収スキームを効率化することにより、再生PET樹脂のコスト低減を実現します。また、お客様が自治体による資源物回収日以外でも使用済みペットボトルをリサイクル資源として供出できる場を創出します。

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

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