ビジネスパートナー

グループが掲げる持続的成長に向けた経営諸課題やグループ方針改定時など、社会から期待されるグループのあるべき姿を正しく捉えるためにも、ステークホルダーとのエンゲージメントを実施することで社会の声を戦略に反映し、事業を通じた、社会との価値共創を目指します。

スリランカにおける紅茶農園支援の推進にあたって(2024年12月)

キリングループは、「キリン 午後の紅茶」に使用している紅茶葉の産地であるスリランカの紅茶農園がより持続可能になるよう、さまざまな支援を行っています。

上記を推進していくにあたって、スリランカの紅茶産業全体および紅茶農園が抱える課題のヒアリングを現地の2次サプライヤー様などと共同で実施しました。

エンゲージメント対象

紅茶葉生産農家、現地2次サプライヤー、Sri Lanka Tea Board、Colombo Tea Traders Association、現地の大学

内容

キリングループのスリランカにおける紅茶農園支援活動のご説明

  • レインフォレスト・アライアンス認証取得支援
  • 紅茶農園内にある水源地の保全
  • 小学校への図書寄贈
  • スコアカードの展開

など

紅茶産業や農園が抱える課題について意見交換

  • スリランカ紅茶産業全体の課題
  • 課題解決に向けた具体的な取り組み
  • 企業への期待
  • 紅茶農園で働く方々には、well-being向上に向けて、現状や課題のヒアリング・アンケートを実施しました。

今後、現地での調査をさらに重ね、調査の結果を社内関係各部へ共有しながら、キリングループが調達するスリランカの紅茶農園で働く皆さまのwell-being向上に向け、グループとして何をしていくべきか検討し、実行していきます。

キリンサプライチェーン環境プログラム説明会実施について(2024年2月)

キリングループは「キリングループ環境ビジョン2050」にて、「気候変動を克服している社会」を目指し、「バリューチェーン全体のGHG排出量をネットゼロにする」こと、「脱炭素社会構築に向けリードしていく」ことを掲げています。「2050年にGHG排出量をネットゼロ」目標の達成に向け、2030年を中間目標として「Scope3排出量を2030年までに2019年比で30%削減する」目標を掲げています。Scope3排出源の中で最も排出が多い国内食領域の原料・資材の製造・輸送に伴うGHG排出の削減に向けて、「キリンサプライチェーン環境プログラム」を立ち上げ、サプライヤー様との協同取り組みをさらに推進していくため、説明会を実施しました。

当日の内容

プログラム概要のご説明

1. プログラム実施期間

2024年4月~

  • 3年間の取り組み計画を毎年ローリングし、継続する活動
2. 対象サプライヤー

ご賛同いただけるサプライヤー様

  • 排出量が多い品目・サプライヤー様が中心
3. プログラム内容
以下の内容をサプライヤー様に依頼するとともに、キリンからのサポートメニューを用意し、GHG削減に向けた協同取り組みを推進
項目 サプライヤー様への依頼内容 キリンからのサポート内容
① 実排出量データの相互開示
  • Scope1,2の実排出データ(キリンにとってのScope3データ)の開示
  • サプライヤー様にとってのScope3データ(キリンのScope1,2)の開示
② SBT水準の目標設定
  • SBT水準の目標を設定
  • SBT設定ツールの紹介
  • キリンのScope1,2削減取り組み紹介
③ 削減に向けた協同取り組み
  • GHG削減にむけた取り組みの推進
  • サプライチェーン上流へのアプローチ
  • キリンへの提案·協同取り組みの推進
  • キリンの強みを生かした削減取り組み·サポート

    • 発酵バイオ技術を活用した削減
    • 削減につながる新規資材の協同開発

お声掛けした全サプライヤー19社に賛同いただき、プログラムを推進しております(2025年2月現在)。

今後もビジネスパートナーの皆さまとの対話やパートナーシップを強化し、GHG削減に向けて協働し、キリングループの経営戦略に反映させていきます。