3.2 水資源への取り組み水リスク・水ストレス評価

水リスク・水ストレス調査結果

2020年に水リスク・水ストレス調査を行い、オーストラリアとタイの事業所は水使用量が少ないものの渇水リスクが高い地域の水を使用していることと、日本の水使用量は大きいものの比較的渇水リスクが低い流域の水を使用していることがわかりました。洪水リスクでは、日本と比べれば製造量は少ないものの、オーストラリアが洪水による浸水被害を受ける可能性が高く、その場合に製造に大きな影響を受ける可能性があることがわかりました。このような評価を元に、水ストレスに応じた節水活動や水リスクに応じたBCP策定などを進めています。

  • 図:グループ全体の国別取水量と水ストレス

  • 図:2酒類・飲料事業の 国別製造量と水リスク 酒類・飲料以外の事業の 国別製造量と水リスク

国や地域によって異なる水リスク・水ストレス

キリングループは、重要な事業地域であるオーストラリアで何度も大規模な渇水を経験してきたことから、水問題は国や地域で大きく異なり、それぞれの状況に合わせた取り組みを行う必要があることを過去から経験的に理解していました。このことを確認する目的で、キリングループは2014年に6カ国、計35カ所の事業所の水リスクと水ストレスを調査し、オーストラリアの水ストレスが高いことを科学的に確認しました。2017年には、調査対象を9カ国、計44事業所に拡大して再調査を実施するなど、数年ごとに水リスクと水ストレスの調査を行ってきました。2014年、2017年の調査では、バリューチェーン上流の原料農産物の水使用量についても試算しています。2020年は、日本、オーストラリア、ニュージーランド、中国、アメリカ、ベトナム、タイ、ミャンマーの製造拠点45カ所を対象に調査と評価を行いました。調査では、WRI Aqueductで簡易的な調査を実施した後に、必要に応じてハザードマップ等の行政公開情報調査や全事業会社へのヒアリング等により評価しました。グラフ1はグループの事業所の水使用量を国別に合計してグラフにしたものです。水ストレスの高さに応じて三段階に水使用量を色分けして示しています。グラフ2はグループの酒類・飲料事業での製造量を、グラフ3は酒類・飲料以外の事業での製造量を、それぞれ国別に合計してグラフにしたものです。水リスクの高さに応じて三段階に製造量を色分けして示しています。グラフ4は水リスク調査の全体の結果です。

  • 図:事業所水リスク評価(水ストレス・水リスク1グループ全体の国別取水量と水ストレス は2020年、水質汚濁は2017年の調査結果)