メルシャン

メルシャンは「ワインのおいしい未来をつくる」というワイン事業スローガンの下、メルシャンの社名(フランス語のMerci(感謝する)+an(人))のもつ「感謝」の通り、社会や自然の恵みに対しての「感謝」、お客様をはじめとする全てのステークホルダーの方々への「感謝」の思いを大切に、心豊かな社会の実現に向けた企業活動を実践します。

ワインのリーディングカンパニーとして、常にお客様基点の経営を実践し、安全・安心で、お客様にとって付加価値の高い魅力的な商品・サービスをこれからもお届けすることで、ワイン市場を魅力的なものにし、新たなワイン文化をつくることに挑戦し続けます。

他にも、「八代不知火蔵」で製造する乙類焼酎などの蒸留酒事業や、ワインや焼酎造りで培った技術を生かした梅酒事業を展開し、長年にわたり高い評価をいただいています。

2023年6月5日

  • CSV経営を幹とし、お客様のインサイトを捉え、 ワインのあるライフスタイルを楽しめる体験価値を提供する

  • CSV経営を幹とし、お客様のインサイトを捉え、 ワインのあるライフスタイルを楽しめる体験価値を提供する

ワインの魅力は多様性にあり、ワインへの関与度やTPOによってお客様が求めるワインのタイプは異なります。メルシャンでは、それぞれ異なる魅力をもったブランドがお客様を迎え入れる「扉」となることで、お客様にワインのある豊かな生活をお届けし、日本で当たり前にワインが楽しまれる未来をつくります。

  • 図:ワインのおいしい未来をつくる

  • 図:ワインのおいしい未来をつくる

2022年振り返り
  • コロナ禍による⾏動制限の解除に伴い、業務⽤市場は回復基調にあるものの、家庭⽤市場の冷え込みは大きくなっています。これを受け、2022年のワイン市場は、ワイン計97%、国内製造ワイン93%、輸⼊ワイン99%と前年を下回って推移。当社の実績は、数量ベースでワイン計94%、国内製造ワイン93%、輸⼊ワイン96%の結果となりました。
  • 国内製造のワインでは「ビストロ」、輸⼊ワインでは、⾼価格帯の「ロバート‧モンダヴィ」や注⼒ブランドの「カッシェロ‧デル‧ディアブロ」、そして、2022年に新たに上市した新ブランド「メルシャン‧ワインズ」については好調に推移しました。
2023年取り組み
  • 各カテゴリーで商品の価値を磨き上げ、ワインの魅⼒を発信していくことで市場拡⼤につなげていきます。具体的には、ワイン⼊⾨編として国内製造ワインの「おいしい酸化防⽌剤無添加ワイン」、ワインの楽しみを広げるブランドでは、2022年に新発売した「メルシャン‧ワインズ」やチリNo.1ワイナリーの「カッシェロ‧デル‧ディアブロ」、ワインの魅⼒を伝えるブランドとしては「シャトー‧メルシャン」の育成に取り組みます。
  • ワイン選びの新たな選択肢となることを目指して発売した「メルシャン‧ワインズ」では、世界の造り⼿とメルシャンがタッグを組み、⽇本のお客様のために共創した商品を展開しました。サステナブルで新しいワインの魅⼒をつくり、お届けしています。また、海外パートナーがもつブランドの付加価値を、ストーリーとともにあらゆるチャネルで発信しています。特に好調な「カッシェロ‧デル‧ディアブロ」に注⼒し、日本のワイン市場拡大につなげていきます。
  • 2023年は、「⽇本のワイン造り145周年」や「椀⼦ヴィンヤード開場20周年」など、⽇本ワインにおける重要な1年となります。「⽇本を世界の銘醸地に」の実現に向け、お客様体験コンテンツ(地域共⽣のイベント、特別ツアーなど)を拡充させるとともに、家庭⽤‧業務⽤チャネルでのさらなる活性化を⽬指します。具体的には、4⽉にクオリティシリーズ(藍茜‧萌⻩‧ももいろ)の5年ぶりのリニューアルを実施するなど、トライアルユーザー獲得、「シャトー‧メルシャン」の認知‧売上拡⼤を⽬指します。
  • INTELVID-Chile

⽇本ワインの持続的成⻑に向け、
スタートアップワイナリーへのコンサルティングを開始

  • メルシャン株式会社 マーケティング部 ブランドグループ シャトー・メルシャン シニア・ワインメーカー 藤野勝久

  • メルシャン株式会社 マーケティング部 ブランドグループ シャトー・メルシャン シニア・ワインメーカー 藤野勝久

⽇本におけるワイン市場が伸び悩む⼀⽅、⽇本ワインの市場構成比は、2015年から2021年までの間に約1.5倍に伸⻑しており、ワイナリー数も、直近5年で約1.5倍まで増加しました。しかしながら、スタートアップワイナリーの多くは低収益かつ⼩規模で、ワイン造りを体系的に学べる場所が限られていることも影響し、栽培や醸造技術など品質の⾯で大きな課題を抱えています。こうした⽇本ワイン産業における構造的な課題の解決に向け、当社ではワイン造りに精通する⼈財と、145年にわたるワイン造りの知⾒を活⽤し、スタートアップワイナリーへのコンサルティング事業を2022年に開始しました。

具体的には、ワイン⽤のブドウ栽培やワイン醸造に関する技術的なサポートから、マーケティングや販売までの幅広いコンサルティングなど、当社の⼈的財産‧知的財産を活⽤し、それぞれのワイナリーの課題に応じた適切な⽀援を展開しています。現在、宮城県や岩⼿県などを中⼼に、合計4つのワイナリーでコンサルティングを実施しています。このコンサルティングを行うことで、日本ワイン市場全体を盛り上げ、ひいてはメルシャンの日本ワインの成長にもつながると信じています。ワイナリーの⽀援のみならず、⽇本ワイン産業の持続的な成⻑に向けて役割を果たし、⽇本ワイン市場の魅⼒化‧活性化に貢献していきます。

  • 参考:国税庁「酒類製造業及び酒類卸売業の概況」