キリンビバレッジ

キリンビバレッジは1963年の設立以来、約半世紀にわたる歴史の中で培われたキリングループの基本姿勢である「品質本位」「お客様本位」の下、清涼飲料を通じてお客様の期待にお応えすべく、新しい飲料⽂化の創造に取り組んでいます。キリンビバレッジならではの提案性のあるものづくりと、ブランド‧パーパスに基づく⼀貫したマーケティングでお客様に新たな価値をお届けするとともに、全国を網羅する販売ネットワークと買い場づくりで、⾷の楽しさもお届けします。

2023年6月5日

  • 基盤ブランドの再成長と ヘルスサイエンス領域の拡大により高収益化を目指す

  • 基盤ブランドの再成長と ヘルスサイエンス領域の拡大により高収益化を目指す

キリンビバレッジグループ2022年-2024年中期経営計画(以下、2022年中計)において、既存飲料事業では「キリン 午後の紅茶」「キリン 生茶」を中心とした基盤ブランドの再成長、ヘルスサイエンス領域では「プラズマ乳酸菌入り飲料」の拡大に取り組んでいます。これにより、当社の強みを発揮できる強固なブランドポートフォリオを構築し、高収益化を目指します。

さらに、将来的に持続可能な事業インフラの整備・確立にも取り組み、生産・物流体制のコスト競争力強化を進めています。これらの取り組みを通じて、キリングループのCSV経営をけん引し、社会課題解決に貢献していきます。

  • 図:2023年戦略方針 “お客様の毎日に、おいしい健康を。”を、最適なタッチポイントで提供し、 お客様に支持される強いブランドづくりにより高収益化を実現。 キリングループのCSV経営をけん引し、社会課題解決に貢献する

  • 図:2023年戦略方針 “お客様の毎日に、おいしい健康を。”を、最適なタッチポイントで提供し、 お客様に支持される強いブランドづくりにより高収益化を実現。 キリングループのCSV経営をけん引し、社会課題解決に貢献する

2022年振り返り
  • 国内飲料市場は、2022年3⽉まではまん延防⽌法等重点措置の影響がありましたが、4⽉以降は経済活動‧⼈流の回復や夏の好天などにより前年を上回りました。また、新型コロナウイルス感染症の完全終息が⾒通せない中で健康意識のさらなる高まりにより、機能性‧無糖茶カテゴリーが伸⻑※1しました。
  • このような環境の中、「既存飲料事業」における基盤ブランドへの注力や「ヘルスサイエンス領域」におけるプラズマ乳酸菌入り飲料の新商品上市やリニューアル活動により、年間累計販売数量が「キリン 午後の紅茶」は前年⽐103%、「キリン ⽣茶」は102%、「プラズマ乳酸菌⼊り飲料」は126%で着地しました。
  1. 株式会社食品マーケティング研究所調べ(2022年実績)
2023年取り組み
  • 成⻑戦略を統合‧加速する上位概念として、「お客様の毎⽇に、おいしい健康を。」(お客様との約束)を新たに制定しました。キリンビバレッジの競争優位の核となる「健康」にフォーカスし、健康を起点とした商品やサービスを通じて、⼼と体の健康につながるおいしさをお届けするとともに、キリングループ環境ビジョンに基づく「持続可能な容器包装」への取り組みと、⼈と社会をつなぐ未来の「コミュニティ」への貢献を進めます。
  • 2023年は、2022年中計で掲げた⽅針に基づき、成⻑ドライバーである「ヘルスサイエンス領域」へのリソース集中‧投資強化を進めるとともに、中⾼価格帯商品の拡張にチャレンジします。
  • 「プラズマ乳酸菌入り飲料」のポートフォリオ強化、およびファンケルとの協業加速により、将来に向けた⾼収益化を⽬指していきます。

「免疫ケア」習慣化への取り組み

  • キリンビバレッジ マーケティング部  松岡 祥子 キリンビバレッジ 営業部 桑原 美奈

  • キリンビバレッジ マーケティング部  松岡 祥子 キリンビバレッジ 営業部 桑原 美奈

「キリン iMUSE 朝の免疫ケア」は、「免疫ケア」を新しい健康習慣として世の中に広げ、「みんなが元気に過ごしてほしい」という思いで生まれた商品です。⼩容量の飲むヨーグルト‧乳酸菌飲料は朝に飲まれることが多く、また、朝の⾏動は習慣化しやすいことが分かっていました。この市場に、⼿軽にプラズマ乳酸菌を摂取できる免疫機能の機能性表⽰⾷品を発売することで、「免疫ケア」という提案を通じて新しい市場の創造を⽬指しました。

⼿軽においしく飲み続けていただくためには容量や味覚が⼤事なポイントです。忙しい朝のプラス1品として取り入れやすい容量、冷蔵庫の中にストックしやすい容器を重視し、当社グループでは初めて100mlペットボトル容器を採⽤しました。味覚は爽やかなヨーグルトテイストで、毎朝飲み続けやすいおいしさにこだわって開発しました。

容量や味覚だけでなく、「売り場」や「売り⽅」にもこだわりました。これには営業部⾨やSCM部⾨との連携が⽋かせませんでした。⼩容量の飲むヨーグルト‧乳酸菌飲料は、そのほとんどがチルドカテゴリーでの販売です。新習慣の定着による新たな市場創造を⽬指して、当社が直接お取引先と連携して市場をつくっていきたい、という思いから、2022年3⽉の「キリン iMUSE 朝の免疫ケア」全国販売開始に向け、チルド物流体制やチルドカテゴリーバイヤーとの商談の仕組みを構築しました。

また、習慣化を推進するため「まとめ買い⽤」の販売形態を開発当初から計画していました。このカテゴリーでのまとめ買い⽤商品は10本パックが主流でしたが、営業から「トライアル時期に10本のまとめ買いは購⼊障壁が⾼そう」などの情報が寄せられました。そこで、トライアルを促しつつ、まとめ買いのハードルを下げるために、「6本パック」の形態で販売することにしました。この6本パックは、お客様の免疫への意識の高まりが飲⽤の習慣化につながっていくにつれ、⾃分のためだけでなく「誰かのため」に購⼊している⽅からも好評いただき、⼩容量の乳酸菌⼊り飲料として着実に販売を伸ばしました。

2023年3⽉からは、機能とおいしさがより伝わるよう、ネーミング‧デザインを刷新して新たに「キリン おいしい免疫ケア」として発売しています。多くのお客様に毎⽇の暮らしの中に免疫ケアの習慣を取り⼊れていただくことで、免疫ケア市場のさらなる拡⼤を⽬指していきます。

  • 写真:キリン おいしい免疫ケア

  • 写真:キリン おいしい免疫ケア

キリン×ファンケル カロリミット アップルスパークリング

  • 写真:キリン×ファンケル カロリミット アップルスパークリング

  • 写真:キリン×ファンケル カロリミット アップルスパークリング

  • キリンビバレッジ マーケティング部 松岡 祥子 株式会社ファンケル 健康食品事業本部商品企画部  商品企画第二グループ 柿木 綾音

  • キリンビバレッジ マーケティング部 松岡 祥子 株式会社ファンケル 健康食品事業本部商品企画部  商品企画第二グループ 柿木 綾音

当社グループとファンケル両社のシナジーをさらに⾼めていく協議の中で、世の中の「不」の解消を経営理念としているファンケルとともに、おいしい飲料で健康悩みを解消し、体も⼼も満たす健やかな⽇常を過ごす後押しをしたいという思いから、開発が決定しました。

ファンケルのロングセラーサプリメント「カロリミット」とコラボした、⾷事とも⼀緒に楽しめるアップルスパークリング。難消化性デキストリンの働きで、⾷事の糖や脂肪の吸収を抑えます。パッケージの側⾯のカロリミット紹介⽂に「カラダもココロも満たす」と書いていますが、これは「おいしく⾷べる幸せにより、ココロもカラダも満たされる状態」を意味しています。

飲料に対して特定保健⽤⾷品や機能性表⽰⾷品などの期待が⾼まるのは40代以降※2となっており、特定保健⽤⾷品や機能性表⽰⾷品と、炭酸の組み合わせは⾷事のシーンで受容されています。特定保健⽤⾷品‧機能性表⽰⾷品×炭酸のボリューム層は40〜50代男性※3となっており、この層は⾃動販売機利⽤率も相対的に⾼いため、⾃動販売機チャネルをメインに発売しました。現在は、⼿売りチャネルへの展開も検討しています。

  1. キリンホールディングス調べ
  2. インテージSCI(70代含む)、全国、2022年1月1日〜2022年12月31日