フードウェイスト

清涼飲料廃棄ロス削減

キリンビバレッジでは清涼飲料の賞味期限の「年月表示」への移行について具体的に取り組んでいます。賞味期限をもとにした配送や保管、店頭陳列の管理を変更することで、サプライチェーン上の環境負荷(物流拠点間の転送および転送に由来するCO2排出など)や非効率(物流倉庫の保管スペース、店頭の先入先出作業など)を軽減でき、製品の廃棄ロスにも大きな効果が期待されます。
また、小売りなどの需要側の変動要因を工場や物流センターと緊密に情報共有するなどして需要予測を向上させることで、廃棄ロスを継続的に低減しています。加えて、販売数量目標を厳格に管理することにより、貴重な生物資源や容器包装が無駄にならないように取り組みを進めていきます。

  • 削減目標 -75%(2025年、15年比)キリンビール キリンビバレッジ メルシャン

再資源化

ビール仕込粕の飼料化

[キリンビール][ミャンマー・ブルワリー]

ビールや発泡酒などの製造工程で発生する仕込粕には、栄養成分が残っているため、牛の飼料やキノコ培地などに有効利用されています。

  • 仕込粕を飼料として有効利用

ビール酵母の食品化

[ライオン]
ライオンは引き続き、オーストラリアの発酵食品であるベジマイトの原料用としてビール酵母の提供を行っています。

大麦搗精粕の利用研究

[キリンホールディングス]
乳牛などの家畜の病気予防や抗生物質の低減は、酪農業にとって大きな課題となっています。キリン中央研究所は、家畜飼料として利用されている大麦搗精粕に含まれる大麦穀皮由来のリグニン配糖体および大麦搗精粕に、牛の免疫活性を高める効果があることを発見し、さらに研究を進めています。

ブドウの搾り粕再利用

[メルシャン]
ワインのためのブドウの搾り粕を、自社ブドウ畑の堆肥置場で一年間切り返しという作業を行うことで、堆肥にして有機肥料として利用しています。

  • ブドウの搾り粕を堆肥として再利用

リン酸回収

[協和発酵バイオ]
協和発酵バイオ山口事業所防府に、発酵廃水からリン酸を回収する設備を設置しました。それまではリン酸カルシウム主体の回収ケーキを、産業廃棄物として処理していましたが、2008年から一部を乾燥し肥料原料として販売しています。

工場ビオトープでの固有種保護

  • 岡山工場のビオトープ

ビール工場の敷地内に設けたビオトープを活用し、地域の固有種を保護するとともに、お客様が自然に触れ合う機会を設けています。
キリンビール横浜工場では、生物多様性横浜行動計画「ヨコハマbプラン」に賛同して2012年夏にビオトープを整備しました。横浜工場は広域的な生態系ネットワークの一部を担い、全体として地域の生態系が豊かになるために取り組みを進めています。また、地域の自然を熟知したNPO法人鶴見川流域ネットワークと連携して2012年からは毎年春から秋にかけて「自然の恵みを感じるツアー」を毎週実施しています。
2019年には横浜市の「第9回横浜・人・まち・デザイン賞」、一般社団法人日本緑化センターの「全国みどりの工場大賞 関東経済産業局長賞」、そして都市緑化機構の「第18回 屋上・壁面緑化技術コンクール 国土交通大臣賞」を受賞しました。
キリンビール神戸工場では、1997年に設けたビオトープで地域の絶滅危惧種カワバタモロコやトキソウなどを育成し、地域の絶滅危惧種を保護育成する“レフュジアビオトープ”として機能しています。
そのビオトープを中心とした緑地推進の功労が認められ、2018年4月に緑化推進功労者内閣総理大臣賞を受賞しました。キリンビール岡山工場では、2005年から天然記念物のアユモドキの人工繁殖を進めてきました。関係者や地元小学校の協力で個体数も増えてきたことから、2016年にはビオトープに放流し、敷地内で飼育展示しています。