紅茶農園

レインフォレスト・アライアンス認証取得支援

「キリン 午後の紅茶」は、1年間で約13億本を販売する日本の紅茶飲料NO.1ブランドです。約30年前の発売当時からスリランカの農園でつくられた紅茶葉を原料にし、2010年~2012年の生物多様性リスク評価時点では、日本が輸入するスリランカ産紅茶葉のうち約25%が「キリン 午後の紅茶」に使われていました。おいしくて安心できる紅茶飲料をつくり続けていくために、2013年から意欲ある紅茶農園に対してレインフォレスト・アライアンス認証の取得支援を継続的に行っています。

  • 日本紅茶協会2011年紅茶統計より

レインフォレスト・アライアンス認証取得支援の仕組み

  • レインフォレスト・アライアンス認証取得支援の仕組みの図

2019年末で、スリランカのレインフォレスト・アライアンス認証を取得している紅茶大農園の約30%に相当する87の大農園がキリンの支援で認証を取得しました。認証取得のためのトレーニングでは、紅茶農園は森林保全や野生生物の調査や保護、ゴミの分別やリサイクルなどを行うように指導されます。さらに、雨季の大量降雨により肥沃な農園土壌が流出する問題を急こう配の斜面に根の深い草を植えて防いだり、農薬や肥料を削減する方法も学びます。その結果、紅茶農園は環境に配慮するとともに、生産コストを下げつつ紅茶葉の品質向上を図ることができるなど農業レベルが向上します。また、農園労働者の能力向上、安全管理や生活レベルの向上にも貢献し、より持続可能な農業を行うことができるようになります。一方でキリンは持続可能な高品質で安全な茶葉を継続的に調達することができます。
より持続性を高めるために、認証基準を超えた取り組みとして、一部の農園では収量を大幅に増やすための研究や無農薬栽培への挑戦を開始しています。

  • スリランカ全体の認証取得済み 大農園のうちキリングループの支援で取得した割合 87農園  認証取得支援 小農園数目標 10,000農園(2025年) 120農園  水源地保全数目標 5カ所 3カ所  水の大切さを学ぶ 教育対象住民数目標 15,000人(2020年) 150人

  • 良い雑草と悪い雑草を見極める手法を確立し、茶の木に悪影響を与える草だけを抜くことで無農薬での栽培を可能としていきます。農薬費用を削減して収益を向上させるとともに、茶葉の安全性を高めることができます。

小農園支援と農園水源地保全

今までの成果を踏まえて、2018年からは、さらに紅茶農園の持続可能性を高めていくための3つの取り組みを開始しています。

①大農園トレーニング対象の拡大

支援先を拡大し、スリランカの調達先農園の中に占める持続性の高い農園数比率をさらに高めていきます。

②小農園への認証取得支援開始

スリランカには家族経営の小農園が多数あり、その数は数十万農家といわれています。小農園で生産された紅茶葉は国から資格を受けたコレクターによって集められ、近くの大農園に売却され、その工場で加工されて出荷されます。大農園によっては、工場で加工する茶葉の半数以上が小農園から調達した茶葉の場合もあります。そのため、紅茶葉と生産地域の持続性をより高める目的で、2018年から小農園の認証取得支援を開始しています。2025年までに10,000の小農園に認証取得支援を行う予定です。

  • 図:小農園への認証取得支援

③紅茶農園の水源地の保全活動の開始

スリランカの紅茶農園内にある水源地保全活動については、生産地の水資源保全の「紅茶農園内の水源地保全活動」をご覧ください。

  • スリランカでの講習会の様子。小農園の認証取得では、複数の小農園を組織化してチームを作りリーダーを決めます。最初にリーダーを教育し、このリーダーがチームの小農園を教育する形で、小農園が認証基準を学び、取得していきます。

スリランカ小学校への図書寄贈

「キリン 午後の紅茶」にとってスリランカ産の質のよい紅茶葉は欠かすことができません。そこで、発売20周年の翌年にあたる2007年より、スリランカの紅茶農園との結びつきをさらに深め、紅茶葉を安定してつくり続けていただくために「キリン スリランカフレンドシッププロジェクト」を始動させました。この活動では、次世代を担う子どもたちの教育水準を高め,農園経営の安定に貢献することも目指し、スリランカの紅茶農園で働く人々の子どもたちが通う小学校に、本棚や図書を継続的に寄贈しています。すでに約180校に寄贈し、今後も継続的に配布先の学校を増やしていく予定です。

活動報告