環境経営体制

環境経営とCSV

キリングループでは、気候変動問題をはじめとする環境課題への対応を重要な経営課題の1つとして認識しており、重要事項や目標は取締役会または経営戦略会議に付議され審議・決議されます。2020年に発表した「キリングループ環境ビジョン2050」も、キリンホールディングス取締役会で審議・決議されています。環境経営はCSV経営体制の中に組み込まれた形で運営されています。キリングループでは、社会とともに持続的に存続・発展していく上での環境を含めた重要課題を「持続的成長のための経営諸課題(グループ・マテリアリティ・マトリックス:GMM)」に整理しています。社会と価値を共創し持続的に成長していくため長期経営構想「KV2027」の指針として策定した「CSVパーパス」において、環境のパーパスとして「キリングループ環境ビジョン2050」に合わせ、「ポジティブインパクトで、持続可能な地球環境を次世代につなぐ。」を設定しています。グループ会社はこれらを受けて、環境ビジョン達成のための中期目標としてCSVコミットメントを設定し、業績指標としています。キリングループは環境ビジョン・パーパス・コミットメントの実現に向け、ステークホルダーの声を適切に収集し、事業の環境活動にかかわるリスクと機会を把握・評価し、中長期的な視点も入れて必要な対応を行っています。

  • CSVガバナンス体制

環境マネジメント体制

環境マネジメント体制は、キリングループグローバル環境マネジメントの原則(KPEMG)で定められています。KGEMPでは、グループの環境全般の最高責任者としてグループ環境総括責任者が定められ、2021年4月現在はCSV戦略を担当するキリンホールディングス株式会社常務執行役員が任に当たっています。事業会社では、各社の環境に関する責任と権限をもつ環境総括責任者を設置することが求められています。環境総括責任者は、自社およびその構成会社の環境活動が適切に実行されているかをモニタリングするとともに、マネジメントレビューを実施し、改善課題を明確にして、関係部門に必要な指示を行います。環境クライシスが発生した場合には、すべての権限を持って解決にあたります。KGEMPでは、各社が環境マネジメントシステムのもとで、事業の環境活動にかかわる法令・その他ルールの遵守、環境負荷低減並びに汚染の予防、環境内部監査を実施してシステムの適合性や遵法性の確認、目標の達成状況の確認とともに、マネジメントレビューにつなげることが定められています。環境に関するプロセス管理は、それぞれの地域に応じた形で経営プロセスと一体化して取り組みを進めています。環境も含めてCSVの目標は各組織・各個人の目標設定に反映され、目標の達成度は各組織・各個人の業績評価に反映されます。

環境監査

キリングループの各事業会社ではISO14001などの環境マネジメントシステムに準拠して、各事業所・構成会社での内部監査および各グループ会社本社環境管理部門による事業所および構成会社への監査を行い、各社の環境マネジメントシステムの改善をはかっています。グループ全体としては、グループで定めた基準に従ってキリンホールディングスCSV戦略部が各グループ会社の環境内部監査を実施し、マネジメントレビューにつなげています。日本ではさらなる透明性と独立性を担保するため、2009年より、外部コンサルタントによる厳格な環境法令遵守状況調査を行っています。2014年までにすべてのグループ会社製造拠点事業所を一巡し、2015年以降も二巡目として毎年数事業所を選定して実施しています。

環境法令遵守状況

各事業所で法的要求事項の台帳管理を徹底するとともに、法律より厳しい自主管理値を設定して、環境汚染の防止を徹底しています。事故防止・再発防止に対しては、グループ内環境事故報告制度を整備して事故事例はもとよりヒヤリハット事例を共有し、対策を水平展開するとともに、環境内部監査により環境目標への取り組み状況、環境事故・ヒヤリハット事例の対策の各事業会社・事業所への展開、法令遵守状況の確認を行っています。2020年、キリングループでは環境の法令違反はありません。

キリンビール(株)、キリンビバレッジ(株)、メルシャン(株)における環境マネジメントシステムISO14001の自己適合宣言※1について

キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンの3社では、ISO規格要求事項に基づいたシステムを各社に導入し、運用してきました。
各社で培ってきたノウハウ・知見を、構成会社を含む国内飲料事業全体で共有・活用することにより、環境マネジメントの実効性向上に取り組んでいます。

2020年3月1日

ISO14001の外部認証を取得して以来、キリンビール(株)※2は16年※3、キリンビバレッジ(株)※4は14年が経過し、自主的に運用できるレベルに達していると判断したこと等から、2014年7月23日付けで自己適合宣言をいたしました。
メルシャン(株)につきましても、自主的に運用できるレベルに達していると判断し、2017年2月にキリンビール(株)、キリンビバレッジ(株)と合わせて、自己適合の範囲として今日に至ります。
なお、これら3社の環境マネジメントシステムISO14001の自己適合の状況については、定期的に第三者機関に監査を委託し、監査結果をシステムの継続的な改善につなげています。
キリンビール(株)、キリンビバレッジ(株)、メルシャン(株)の3社は、この宣言のもと、環境保全の取り組みを実践するとともに、お客様への環境価値提案を通して、自然と共生した豊かな社会の実現に貢献します。

  1. 自己適合宣言型ISOとは、ISO認証を審査機関によらず、自組織で適合していると宣言する方式のこと。ISO14001規格書に明記されている正式な方法です。
    外部認証はISOの国際規格に適合していることを第三者審査機関において審査・認定(第三者証明)を行うもの。一方、自己適合宣言は、自らの責任においてISOの国際規格に適合していることを監査(第一者証明)するものです。
  2. キリングループロジスティクス(株)、キリンホールディングス(株)の一部を含みます。
  3. 食品業界の中でいち早くISO14001外部認証を取得し(1997年に国内食品業界で初めて取得)、長期にわたり運用してきました。
  4. キリンホールディングス(株)の一部を含みます。

自己適合宣言書

環境マネジメントシステムISO14001自己適合宣言書

  • 環境マネジメントシステムISO14001自己適合宣言書

第三者意見

ISO14001自己適合宣言に係る第三者意見書

  • ISO14001自己適合宣言に係る第三者意見書